コーセーは、国内外で活躍する美容スタッフのメークアップ技術や接客応対力、レッスン能力をグローバルに競う「第4回グローバルEMBコンテスト」を、4月20、21日に開催した。20日は、国内外約5000名の中から最終選考まで勝ち残った17人(日本人美容スタッフ10人+進出国美容スタッフ7人)が同社研修センター(北区王子)に集結し、それぞれの技を披露した。
コンテストでは、カウンセリングからスキンケア、メークアップ、レッスン指導(スキンケアorメークアップ)、テクニック&アドバイスシート作成までの作業を60分という限られた時間内で仕上げるべく、出場者17名が奮闘した。そのプロセスを特別審査員を含む11名の審査員が厳しい視線で、身だしなみ、表情、会話力、商品・美容情報、スキンケア、ベースメーク、ポイントメークなどの項目ごとにチェックしていた。
前回までは、カウンセリングとスキンケアを手短に切り上げ、ベースメークとポイントメークに注力する海外勢の姿が目立ったが、今回は日本勢と同様、カウンセリングとスキンケアに持ち時間の過半を割き、肌悩みにしっかり応えながらメークを短時間でしっかり仕上げるなど、技術力の向上を背景にした戦術の変化がとても印象的で、こうした中、コンテストは粛々と進行していった。
岡本さんが3度目の出場で
初のグランプリの栄冠に
翌21日には、グランプリ、準グランプリ受賞者の発表と表彰式が東京ドームホテルにて行われた。今年のグランプリは岡本香織さん(中部支店)、準グランプリは吉田香さん(仙台支店)、石雅君さん(台湾)が受賞した。
グランプリを受賞した岡本さんは、「3度目の出場でグランプリを獲得でき、自分がやってきたことの正しさが証明され、やる気が沸いてきた。過去2回の出場では、『グランプリを獲りたい』という気持ちが全面に出てしまいいい結果が得られなかったが、今回は普段の接客時と同じような気持ちで臨んだところ、いつも通りの笑顔で接客することができ、私もモデル役の方もとても楽しい時間を過ごせた。来年以降も出場し、2度目のグランプリを狙いたい」とコメントした。
準グランプリの吉田さんは、「当社における最高レベルの接客応対・メーク技術を目の当たりにする貴重な機会を得られたので、お客様に一歩踏み込んでいけるような接客アドバイスにつなげていく。また、さらなるスキルアップに向け、短時間でお客様の要望やなりたいイメージを読み取れる力を身につけていきたい」と現在の心境を語った。
同じく準グランプリを受賞した石さんは、「台湾に戻ったら、コンテストでの貴重な経験を同僚との間で共有するとともに、お客様へのよりよいサービスの提供に活かしていく。今回のコンテストに参加し、サービス面では満足のいくパフォーマンスを発揮することができた一方、技術面では課題が残った。全体的にさらなる底上げを図っていきたい」と今後の抱負を語った。
この記事は週刊粧業 2015年5月11日号 掲載
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