岡部美代治氏に聞く、美顔ローラーがもたらす新たな美容習慣

C&T 2015年6月15日号 24ページ

カンタンに言うと

岡部美代治氏に聞く、美顔ローラーがもたらす新たな美容習慣
 「より手軽に、より効果的に」を求めて、普段のスキンケアにプラスαの美容習慣としてローラー美容法が浸透しはじめている。

 機器・ツールとして美容ローラーが提案される中、3年ほど前には、ローラーと容器が一体型のロールオンタイプが、新たな価値提案コスメとして話題を集め、本誌2012年7月号でも「ロールオンコスメ」として特集した。

 あれから3年――。I字型を起源にもつ美容ローラーは当時、美意識の高い一部の女性が使用するツールという印象があったが、今やローラーの素材はもとより、V字、Y字など様々な形状のものが展開され、美容習慣に欠かせないアイテムになりつつある。

 ブームの移り変わりが早いとされる年間3000~4000億円の美容機器市場の中で、堅調に成長し続けている稀なカテゴリーとされる。一方のロールオンコスメは、「マッサージしながらケアする」美容法を浸透させ、商品のバリエーションが広がってきた印象だ。

 そこで今回は、各企業のローラー美容商材を紹介する前に、ビューティサイエンティスト・化粧品開発コンサルタントとして幅広く業界で活躍する岡部美代治氏(ビューティサイエンスの庭代表)に「ローラー美容法の波及」をテーマに、今後のローラー美容を含む美容ツールの展望について話を伺った。

「本物志向」のブランド台頭でブーム定着
スキンケアにも「マッサージ」効果は有効

 ――まず、今回のテーマである「美容ローラー」はどのように市場が形成されてきたのでしょうか。

 岡部 美容ローラーは、I字型のゲルマニウムローラーが走りとなって、これまでに何度かブームの山ができた。しかしながら、高額だったこともあり、美容意識の高い一部の女性には受け入れられてきたが、市場として定着するまでには至らなかった。

 そうした中、2010年頃に、女性・ファッション誌の付録に採用されたことがきっかけとなり、一般女性へ一気に普及した。それまでの高額なイメージが払拭され、「安価で手軽に使える」ことで話題を呼んだ。ただ、付録という特性もあり、まだブーム性を帯びていた。

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