センスアップSHOW、お客の大きな期待に応えるため専門性を追求

週刊粧業 2015年10月19日号 7ページ

カンタンに言うと

センスアップSHOW、お客の大きな期待に応えるため専門性を追求
 センスアップSHOWは、昭和40年に樺沢正社長が創業して以来、「二刀流」で店舗を経営してきた。その時代のトレンドに合わせ、時には釣り堀を、また時にはスーパーを経営しながら50年もの間、葛飾で化粧品販売を続けている。

 ピーク時には葛飾地区に40軒あった化粧品専門店も現在は20軒弱にまで減少し、残った専門店は存続のための策を講じている状況にある。

 同店も例外ではなく、模索を繰り返して現在の美容室との「二刀流」の形にたどり着いた。「お客様をキレイに、センスアップする」ために専門性を追求している同店に話を伺った。

値引きせず「専門店の意義」貫く
生活者の疑惑払拭に手腕を発揮

 「安売りをするくらいなら店を閉めた方がマシだと思った」

 長女の郡司正美氏は、化粧品専門店が業界全体で下がり調子になった時の状況をこう振り返っている。

 バブルがはじけ、恩恵を受けていた化粧品業界もその影響が及び、販売が一時伸び悩んだ。さらにドラッグストアが頭角を現し、化粧品の販売価格が定価から2、3割引きというのが当たり前になり、対抗するように値引販売をする専門店が相次いで現れるようになった。そうして値引販売をしていった店は価格競争に勝つ体力がなくなり、次第に元気がなくなっていった。

 その光景を見てきた同店としては、周囲がどのように変わろうとも値引き業態とは戦わず、頑として「専門店の意義」を貫き通したかったという。

 同店の考える「専門店の意義」とは、美しくなりたい女性の願いを叶えるために、いい化粧品を揃え、その人それぞれの悩みや肌状態にあったアドバイスをすることだ。

 買った後に後悔するのではなく、「使って良かった」と喜んでもらえるように後押しをするのが専門店の使命であるから、値引きをすることで購入を促進するのはその使命に悖る行為だと同店では考えている。

 結果、同店は専門性を高めることで、お客から信頼される店づくりを目指した。眉スタイリングをするため、また皮膚科学や美容理論を理解するため、歌子夫人は美容師の免許を取得した。さらに、正美氏はエステティシャンやメークアップアーティストとしての教育も受けた。

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