ミツワヤ(東京・品川区)、個性的で楽しい商品・空間を提供

週刊粧業 2015年10月26日号 11ページ

カンタンに言うと

ミツワヤ(東京・品川区)、個性的で楽しい商品・空間を提供

 どことなく懐かしく、居心地が良い店に出会う時がある。そういった店は雰囲気だけでなく従業員から感じる印象も重要な要素となる。今回は、古くからの文化が残る北品川に店を構え、人柄の良さがお店の価値の一つになっているミツワヤに話を伺った。


「コスメデコルテ」が主力の

創業60年の老舗化粧品店


 北品川にある三つの商店街「北品川商店街」「京急新馬場商店街」「北品川本通り商店街」は東海道第一の宿場として栄えた品川宿であり、現在もその面影が残り、独特の空気が流れている。

 ミツワヤは京浜急行新馬場駅北口から旧東海道品川宿まで続く北馬場参道通りをエリアとした約50の店舗で構成される京急新馬場商店街の一角に店を構えている。

 同店は化粧品の取り扱いを始めて60年ほど経過した老舗の路面店だ。元々は森恵子店長の祖父が大きな八百屋を営んでいた。そして、森店長の父が仕事に関わるようになると、敷地を半分に区切って祖父が八百屋、父が小間物屋として営業を開始した。

 森店長の祖父が亡くなると靴屋に元八百屋のスペースを貸していたが、約30年前に靴屋が廃業したため、全ての敷地を小間物屋で使用をするようになった。

 小間物屋として営業している際にベルマン化粧品などのコスメアイテムを取り扱っていたことから、徐々に化粧品専門店へと移行していったという。

 現在の敷地は約16坪であり、店の奥手で外から見えづらい場所にエステルームも設置している。

 「私が小学校1年生のころは和装小物や女性物の下着なども取り扱う女性向けのなんでも屋だった。徐々に化粧品を中心とした形態に変化していくと同時にベルマン化粧品も縮小していき、しばらくはコーセーオンリー店舗として営業していた」(森店長)

 同店はコスメデコルテをメインとしてお客に提供し、約10年前に資生堂の取り扱いを開始し、2年前からハリウッド化粧品を取り扱うようになった。

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