ケイズ、生産能力が従来の約4倍となる新工場を今夏稼働

週刊粧業 2016年2月29日号 11ページ

カンタンに言うと

ケイズ、生産能力が従来の約4倍となる新工場を今夏稼働
 ケイズ(本社=石川県金沢市)では、容器とOEMに精通した「化粧品業界のコンシェルジュ」として、容器提案に中身づくりを融和したオールインワン提案を強化し、利便性のさらなる向上を目指している。

 角嶋一幸社長に昨年の振り返りと、今夏稼働する新工場の概要について話を伺った。

 ――昨年の振り返りと現在の取り組みについてお聞かせください。

 角嶋 OEMでは現在、多種多様な伝統工芸が今も脈々と受け継がれる古都・金沢の「匠の技」を活かした化粧品づくりに力を注いでいる。

 この取り組みを広くアピールするため、昨年から今年にかけてCITE Japanと化粧品開発展に出展し、「生セラミド」や「生せっけん」をはじめ、従来の化粧品づくりの枠に囚われない意外性に富んだユニークな商品を数多く提案した。

 また、展示会では石川県とタッグを組んで推進している地産地消の取り組みの成果として、石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」の抽出液を用いたスキンケア製品も新たに紹介した。

 展示会後の反響は非常に好調で、提案した多くの商品に引き合いが寄せられている。

 このように、自分たちが独自に開発したユニークで意外性に富んだ新発想の商品を市場へと送り出せるようになったのがこの1年の振り返りで、下請けが中心だった従来の事業路線から大きな転換期を迎えている。

 ――今年8月には新工場の稼働が控えています。

 角嶋 新工場では、製造や組み立ての現場を全て「見える化」し、見学に来られたお客様がこんなに素敵な工場で自社の商品が製造されていると喜んでいただけるような、金沢の地に相応しい「おもてなしの心」を持った工場づくりを進めていく。

 新工場は生産能力が従来の約4倍となる。また、建物自体が特殊な構造で工場全ての室内にクリーンな気流が行き渡る空気清浄システムを導入する。

 当社では現在、容器とOEMも含めたトータルの売上高が20億円前後で推移しているが、2020年を目標に30億円の突破を目指している。

 新工場の稼働はその実現に向けたきっかけの1つであり、それに加えて今後も化粧品業界のコンシェルジュとして「容器+OEM」の提案を強化し、利便性のさらなる向上を目指していく。
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