あらた、「男性」「単身」など新しい切り口で需要創造

週刊粧業 2016年9月12日号 6ページ

カンタンに言うと

あらた、「男性」「単身」など新しい切り口で需要創造
 あらた(畑中伸介社長)は、中期3カ年計画の最終年度となる今期、売上高6790億円、経常利益67億円、経常利益率1%の達成をめざしている。第1四半期は増収2桁増益と好調に推移しており、中期目標実現の可能性は高い。

 営業戦略面では、新しい切り口として「シニア」「働く女性」「インバウンド」に、新たに「男性」「単身」も加え、これらテーマに沿った営業を提案することにより新しい需要の創造をめざしている。

第1四半期
増収2桁増益と好調

 あらたの第1四半期(4~6月)は、売上高が5.0%増の1775億円、経常利益が38.6%増の21億円の増収2桁増益で、経常利益率は1.2%と好調に推移している。

 商品と営業を統括する嶋脇明代表取締役副社長執行役員 営業統括本部長は、「各社が高付加価値の新製品を相次いで販売したことで単価がアップしており好業績に繋がっている。売上が伸びたことで相対的に経費率も改善し、収益性が向上している。

 今期は中期経営計画の最終年度にあたるが、売上は前期までに目標を達成しているために、今期はそれほど高い目標を設定していない。このため第2四半期以降は、今期の目標値を上乗せする形で全社を挙げて取り組んでいる。

 ただし今後の懸念材料としては、最低賃金のアップや人手不足など従業員の雇用環境がどう変化するかだ」と語る。

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