東洋ビューティ、臨床・モニター調査会社を子会社化

週刊粧業 2017年8月28日号 6ページ

カンタンに言うと

東洋ビューティ、臨床・モニター調査会社を子会社化
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、2015年度(16年4月期)からの中期5カ年計画でさらなる成長に向けた取り組みテーマとして「信頼・技術・満足の向上」を掲げ、事業基盤の強化を進めている。

 5月には、佐賀・神埼市内に国内第4の工場として「佐賀工場」の新設計画を発表した。18年末の竣工、19年からの稼働を予定している。佐賀工場が加わり、宇都宮(栃木)、上野(三重)の3拠点・4工場体制となる。

 今期より新社長に就任した増井勝信氏は、工場新設について「各工場の年間生産数量が年々増えている状況にある。BCPの観点から、生産拠点の分散化を図り、高品質な製品の安定供給を常に意識しながら、フレキシブルな活動をさらに推進していく」と話し、自ら「品質統括」を兼務する。

 09年に宇都宮第2工場を立ち上げた経験を活かし、「既存の工場で社員研修を進め、スタートからフル稼働できる状態にしておく」と語るなど、早々に人材確保に向けた活動を進めていく考えだ。

 さらに、6月には化粧品等の安全性・有効性に関する臨床検査やモニタリングなどを行っているセブンオーワンリサーチ(本社=東京)を子会社化した。

 増井社長は「モノが溢れている時代に入ってから久しく、消費者はモノに付随する価値を重視するようになっている。モノづくりを追求していく中で、モノと一緒に『心に響く価値あるもの』を提供する企業として成長していきたい」と述べ、グループ連携により、期待できる有効性のエビデンスや生活者のリアルな意見の数値化・ビジュアル化を推進し、クライアントの販売や販促のフォローアップ体制を充実させる。

 また、「信頼・満足の向上」ではCSRの観点から新たな試みとして、8月にイノベーションセンター・中央研究所で実験教室を開催した。

 社員の子どもや地域の小学生を招待し、化粧品づくりや実験を行ってもらい、ものづくりの楽しさや化学に興味をもってもらう機会とした。定員数を大きく上回り、反響も大きく、「今後も末永く継続していきたい」としている。
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