JTS、独自性原料の開発で実績上積み

週刊粧業 2018年10月22日号 85ページ

JTS、独自性原料の開発で実績上積み
 当社は、化粧品・医薬部外品の原料を取り扱う会社として2005年に設立し、今年で14年目を迎えました。8月には事業拡大にともない本社を大阪市中央区高麗橋4丁目に移転拡張しました。

 当社は、設立当初よりオリジナル性のある原料開発に注力しており、日澱化学社と共同開発した「カチオン化トレハロース」と「アニオン化トレハロース」にはじまり10品目以上に拡がりました。

 昨年には、日本酒メーカーの辰馬本家酒造社(白鹿)と開発した日本酒由来「αGG‐L」の事業譲渡を受け、当社原料として販売を進めています。

 近年はその中から、タングルウッド社のトンガ産モズク「リムベール」シリーズが国内大手化粧品会社に採用され、中国、ASEANへの輸出も増えています。

 また、抗菌化研社と開発した「ジュエルシルバー」と「ジュエルシルバーA」は、抗菌作用をもつ銀イオン水としてパラベンフリー、防腐剤フリー処方での採用が増え、中国への輸出もスタートしました。エム・イー・テー社の球状活性炭「スキンケアビーズ」も、世界的に環境規制が強まるマイクロビーズの代替品として順調に拡販できています。

 2012年に子会社化した坂本バイオ社では、健康食品素材で知られる「鹿角霊芝」の化粧品原料化に成功し、併せて強い抗酸化・美白作用をもつシベリアカラマツエキスも開発しました。

 また、同時期には京都大学発ベンチャーのナールスコーポレーション社の松本和男代表との出会いがあり、今ではビジネスの枠を超えた関係性を築くまでに至りました。同社の「ナールスゲン」はこのほどアメリカの大手化粧品会社に採用が決定しました。

 今年2月にはグループ会社である貝塚原末社と共同で「KGKコラーゲン水」を開発し世界初のコラーゲン原料として注目を集めています。

 併せて世界有数のパーソナルケアメーカーであるDSM社のビューティーケア成分、紫外線吸収剤の販売も強化していますが、引き続き、独自性のある原料を揃えることで、様々な化粧品会社から取引したいと思っていただける企業を目指していきます。

 その際、会社としての価値や信頼性を高めるのは社員であり、社員や社内の雰囲気に対し、取引先からの評判が良いことは当社の大きな強みだと感じています。私自身、社員と気兼ねなく交わす雑談のような会話の中に、新たな情報や気づきが得られるとの実感も強くしています。

 今後も初心を忘れず、「人と環境にやさしい原料」をテーマに開発を進めるとともに、「人と環境にやさしい企業」を目指していきます。(岩ヶ瀬準社長)
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