東洋ビューティ、グローバル対応力強化へ体制整備

週刊粧業 2018年10月22日号 78ページ

東洋ビューティ、グローバル対応力強化へ体制整備
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMである当社は、「100年繁栄し続ける企業」に向け、2015年度(2015年4月期)からスタートした5カ年計画では「さらなる品質と信頼性の向上」を最重要課題とし、社内管理体制の整備・強化を進めています。

 近年は、日本製コスメが中国をはじめ海外から注目を集め、訪日外国人観光客によるインバウンド需要を取り込み、輸出(アウトバウンド)も好調に推移しています。改めて、日本製コスメに対して世界的に評価が高まっている大きな要因は、品質の高さにあります。

 その品質の高さは、処方だけでなく、配合する原材料や容器など様々な品質要素の組み合わせによる、トータル的な品質に対する信頼性が生み出しています。ともすれば、化粧品づくりのプロセスに携わる日本企業の品質に対する考え方や体制への評価とも言い換えることができるのではないでしょうか。

 近年、海外企業も品質を重視する傾向にあるようです。日本がグローバル競争を勝ち抜いていくためにも、「品質・信頼性のモノづくり」を守っていかねばならない日本の強みであるとの認識を強くしています。当社では、その中でも、「安心・安全」を最優先すべき品質に位置づけて取り組んできました。

 2000年代初頭より、「良い化粧品」の条件として製品に付随する価値に着目し、処方開発に加え、安全性・機能性評価を取り入れ、確かなエビデンスに基づく化粧品づくりに取り組んでいます。現在、研究者100名体制で研究開発を行う中で、エビデンスの品質や信頼性も高めていく計画です。

 それに先駆け、2017年6月にはヒト臨床試験などモニター評価・調査を行うセブンオーワンリサーチ社をグループ化しました。今後、グループ間連携によるシナジーを発揮し、エビデンスに基づいた、より安全・安心な機能性化粧品の開発に取り組んでいきます。

 そして、5カ年の最終年度となる19年春には、国内3拠点・4工場目となる新工場(以下、佐賀工場)を佐賀・神埼市内に稼働させます。

 佐賀工場が加わることで、現在の2倍の生産能力に拡大します。日本国内向けの製品だけでなく、アジアを中心とした海外顧客向けの製品にも積極的に対応していく予定です。

 佐賀工場の稼働とともに、早い段階で海外部門を立ち上げ、海外顧客の開拓を進め、2020年度からスタートする5カ年で新たな成長ステージを目指していきます。(増井勝信社長)
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