ホシケミカルズ、メークアップの量産化で海外展開を強化

週刊粧業 2019年2月25日号 10ページ

ホシケミカルズ、メークアップの量産化で海外展開を強化
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、基礎化粧品を中心に新規受注が拡大しており、今期(2019年3月期)の売上高は2ケタ伸長を見込んでいる。

 今期の取り組みと今後の事業戦略について、川島勝郎社長に話を伺った。

 ――OEM・ODM市場での競争を勝ち抜くために、貴社が取り組んでいることは何でしょうか。

 川島 競争を勝ち抜く云々というよりも、今は受注した仕事をこなすことを最優先に取り組んでおり、昨春に群馬工場のバルク室を新設し、生産能力が2倍に拡大した。

 中身づくりのコアな部分は我々で内製化しているが、当社が製造できない部分はパートナー企業との協業が不可欠で、その後の充填・包装仕上げ工程に関しては協業企業に委託するケースが増えている。

 工場では昨年から自動ラインを一部で導入しており、これまで15人の人手が必要だった作業が8人で済むようになった。

 ただし、このような設備投資に関しては闇雲に行うものではなく、現在の受注量が今後どのように変化するのかを注視し、パートナー企業との協業を軸にしながら様子を見て進めていく方針だ。

 ――2019年の事業戦略をお聞かせください。

 川島 当社では、1996年からインドネシアで容器工場を展開している。今年はここで製造した容器を積極的に活用し、イタリアからバルクを輸入してメークアップ製品の量産化に注力していく。

 そして今春には、メークアップ製品の海外展開を強化するため、新たにヨーロッパエリアの専業スタッフを配置する。

 製造体制に関してはこのほか、日本初の化粧品保税工場となった沖縄充填工場の拡張も進めていく予定だ。通関手続きと関税負担が軽減されるといった保税工場のメリットが評価され、近年は受注が増加傾向にある。

 工場での新たな取り組みとしては、遅ればせながら外国人労働者の受け入れも検討していく。

 一方のソフト面では、1975年の創業から培ってきた研究開発力と、現代のトレンドや消費者のニーズを融合させ、ハイクオリティな商品を生み出す社内ODMプロジェクトに加え、医薬部外品の開発推進に注力していきたい。
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