東洋ビューティ、最新設備活かしODM領域拡大へ

週刊粧業 2019年4月15日号 18ページ

東洋ビューティ、最新設備活かしODM領域拡大へ
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、国内2拠点・研究員130名体制で基礎研究から安全性・機能性評価、処方開発に取り組んでいる。

 吉尾公男執行役員・研究開発本部長に研究開発戦略について話を聞いた。

 ――来期(2020年4月期、79期)は5カ年計画の最終年度を迎えます。研究開発本部として抱負をお聞かせください。

 吉尾 研究開発部門では、商品企画・開発から製造まで担うODM領域の拡大に向け、処方開発・技術の整理と挑戦をテーマに掲げて取り組んでいる。

 独自性のあるコアな技術を保有する領域と、未開拓の領域を整理し、技術の研鑽と新領域開拓の両軸で進めている。

 技術の整理を進めた背景には、試作も含めた処方情報のデータベース化がある。

 独自のデータベースを活用することで、様々な顧客の要望・ニーズに合った処方提案をできる環境が整ってきた。

 また、ここ数年は業界全体が活況し、当社もスキンケアを中心に新規顧客との取引開拓・拡大がここ数年で加速した。

 国内外の様々な顧客と一緒に製品づくりに取り組んできた中で、海外向け製品の処方開発や各国の法規・規制への対応力もついてきた。

 ――今年4月に新工場(佐賀工場)の稼働でさらに開発を強化していくことになりますね。

 吉尾 新工場には高粘度製剤対応の製造機など新たな製造機械を導入している。

 同じ処方であっても、製造機械や配合順序を変えることで、粘度や透明度などで違いが生まれ、新たな特徴を付与することができる。

 79期は、それら最新設備を活用した開発にも果敢に取り組み、顧客からの要望に応えるだけでなく、顧客を引き込めるようなODMの事例を増やしていきたい。

 また、昨今は工場と同様、研究開発も目先の対応に追われ、スピードを意識した開発が業務の中心になっていた。

 中堅クラス以上の研究員を中心に、中長期の研究開発を再強化していく。
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