トキワ、ODM型モデルをCITE Japan 2019で表現

週刊粧業 2019年5月13日号 6ページ

トキワ、ODM型モデルをCITE Japan 2019で表現
 化粧品OEM/ODM大手のトキワは、メークアップカテゴリーを中心とした内容物(処方)と外装(容器)を同時進行で開発することを強みに、高機能・高付加価値な製品づくりを推進して昨年、創立70周年を迎えた。

 迎える「第9回化粧品産業技術展」では、「アニバーサリー」をコンセプトに、出展ブース(6コマ)をパーティ会場に見立て、会場を彩る装飾品を化粧品原料と製造技術を用いて作製し、ビジュアル面から開発型OEM/ODMとしての技術力をアピールする。

コスメで作ったパーティ会場を実現
かすれないカラーリキッドを初披露

 同社は、創立70周年を迎えてから初めての展示会であることを踏まえ、出展ブースでは「アニバーサリー」をコンセプトに、技術力や設計力をビジュアルで表現し、メークアップ製品を中心に化粧品の開発・製造を行う「トキワらしさ」をアピールしていく。

 外装開発部の鈴木匠氏は、「自由な発想で新しいことに次々とチャレンジできる社風が、製品の企画設計から行うODMの実現につながっている。当社の魅力として、ブースからもそれを感じ取ってもらえたら嬉しい」と話す。

 ブース中央に配置する大きなアニバーサリーケーキ、パーティードレスに付けられた花々、壁面を彩る装飾品に至るまで、化粧品に使用する原料および製造技術を駆使して製作した。



 例えば、アニバーサリーケーキに立てるロウソクは、70色に調色されたアイカラーペンシルとなっており、色とりどりの芯で華やかさを演出する。
今回の注目新製品として紹介するのは、リキッドタイプのカラーアイライナー「カラーリキッド」(全20色)だ。

 これまでリキッドタイプのカラーアイライナーは、内容物が分離しやすく、色がかすれるという品質面に課題を残していた。そこで同社は、「最後までかすれや分離が無く使いきれる」カラーリキッドの開発に着手し、今回の展示会に合わせて20色のカラーバリエーションを揃えることに成功した。

 鈴木氏は、「開発スタートから3年以上かかったが、当社のブラックアイライナーと同等の品質基準をクリアしたカラーリキッドを完成させることができた。多色展開が可能になったことを会場でもアピールしていく」といい、「引き続き新しい色にも挑戦し、カラーバリエーションを増やしていく」と目標を語った。

 そのほか、開発製品が飾られるショーケースには、1本で4色を選んで使える繰り出し式の「4色ペンシル」など「採用実績のある製品であるが、公に展示するのは初めて」という製品も並べる。

 「4色ペンシル」は、多色ボールペンのような設計で、選んだ1色をカチカチと押し出して使う繰り出しタイプ。数年前の開発製品だが、その多機能な特長が近年、差別化を目的に注目を集めているという。

 また、ペンシル関連では、一般的な極細タイプのφ2.0よりも細い「φ1.5の超極細やわらかペン」の開発に成功しており、落としても折れたり壊れたりしない「繰り戻せるタイプ」の超極細ライナーも紹介する。

 「アイライナーのようなシンプルな設計の製品ほど、小さな進化を重ねていくことが重要であり、中身と容器を一緒に開発できるという当社の強みを活かせる分野でもある。今後も開発製品の使用性向上に向けた小さな進化も繰り返していく」(鈴木氏)

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