花王、ファインファイバーの化粧品分野での活用に目途

粧業日報 2019年9月13日号 1ページ

カンタンに言うと

  • スキンケア製剤との併用で保湿力向上、2019年中の事業化へ
  • スキンケア分野をはじめ、メーク分野や医療分野での活用も視野に
  • ファインファイバーと製剤の併用による肌への効果を確認
花王、ファインファイバーの化粧品分野での活用に目途
 花王は9月4日、「ファインファイバー技術の応用」に関する説明会を開催し、極細繊維を肌表面に噴きつけるファインファイバー技術と水分蒸散を制御する製剤(汎用的な保湿製剤)を併用すると保湿効果が高まることが確認できたと発表した。2019年中の事業化を目指す。

 同社のスキンケア研究所、解析科学研究所では、創傷治療の場面で広く用いられている「湿潤療法(モイストヒーリング)」に着想を得て、ファインファイバー技術と水分蒸散制御製剤(以下「製剤」)を併用する研究に取り組む中、併用により形成された膜が、肌表面の水分蒸散を制御することで、肌の水分量や肌表面の見た目の質感(明るさ・ツヤ)を有意に改善させることを見出した。

 従来の製剤で形成される膜は、微細なすき間が存在するため透湿度が高く、水分蒸散の制御には限界がある一方、ファインファイバー膜と製剤を併用すると、ファインファイバーの毛管力により製剤が均一に広がり、微細なすき間が埋められるため、従来の製剤膜よりも透湿度が低くなり、肌表面の水分蒸散を抑えられるという。

 また、この透湿度は、組み合わせる製剤の組成により制御できることも確認している。さらに、ファインファイバーと製剤を併用した膜は、従来の製剤膜に比べ高い密着力があるため、水分蒸散抑制効果が持続するという。

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