ダリヤ 野々川社長、襷(たすき)を受けて前へ

週刊粧業 2020年1月1日号 44ページ

ダリヤ 野々川社長、襷(たすき)を受けて前へ
 昨年の8月、弊社創業社長の逝去により、これまでの思いの蓄積を受けつぎ重責を継ぐことになりました。先代同様のご交誼、ご指導をお願い申しあげます。

 干支がしらの「子」で始まる清々しい新年ですが、平成から令和になり、試走の時を経て、いよいよ本格的な始動の時を迎えることになりました。

 少しこころしなければならないことは、マーケットの敏感な変化から目を離せなくなっていることです。業種、業界をこえて一筋縄ではいかぬビジネス環境にあり、人口問題ひとつ取りあげても、私たちはいろいろなことを考えさせられます。

 顧客の顔ぶれや求めるものにも変化が出始め、商いの場の多様化が進み、機械化やシステム化が経営の課題になっています。企業内部でも世代交代や働き方に新しい配慮が必要になって、企業は経営の中心軸になることへの梃(てこ)いれが必要となり、責任がいよいよ大きくなると思っています。

 昨年ノーベル化学賞を受賞された吉野彰先生は、10月の記者会見で、強くこころを引かれる「執着心」を持つことと、いったん思い込んで信じたら「執念」を持ち続けることといわれました。

 笑顔の奥にある強いものを感じ、胸が熱くなったことは忘れません。ぶれることのない強い思いを、周囲で一体化させ自信に変えていくことの大事さを教わることができました。

 時代はスピーディになっていくようですが、簡単に結論を出さず、周囲の英知を集めて最適最良の策を考えることに労を惜しまないことだと思います。

 いろいろなことに立ち向かっていく精神力も大切ですが、丈夫なからだと穏やかなこころを忘れない、人間力が経営資源の根幹と考えて努力しようと思います。
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