ライオン掬川社長、環境にやさしいことをさりげなくできる提案を推進

週刊粧業 2020年1月1日号 38ページ

ライオン掬川社長、環境にやさしいことをさりげなくできる提案を推進
 ライオンは、2030年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向け、中期経営計画「LIVE計画(LION Value Evolution Plan)」2年目の2019年度において、「高付加価値化の継続」「中国事業の成長加速」に取り組み、第3四半期連結業績(IFRS、1~9月)が実質増収増益となるなど、順調な歩みを続けている。

 2019年の動向と2020年の展望について、掬川正純社長にインタビューした。

オーラル・ビューティケア分野で
高付加価値化が順調に進展

 ――まずは、2019年を振り返っていただけますか。

 掬川 国内においては、10月に実施された消費増税が大きくクローズアップされましたが、今回の消費増税は、前回ほど駆け込み需要の山が高くならなかったですし、谷も結果的に浅くなりそうな状況です。

 当社が参入するトイレタリー・OTC業界にとっては、短期的には駆け込みとその反動減でアップダウンに見舞われましたが、中期的にはその影響はほぼありませんので、大きな混乱がなく乗り切れたことの方が大きかったと考えています。

 それを除いてこの1年を振り返ったとき、全体としては、健康意識の高まりにつれてヘルスケア関連商品の消費拡大が徐々にではありますが、堅実な調子で続いているというのが印象です。

 一方、衣料用洗剤や食器用洗剤などの分野は、メーカーとしての付加価値化の努力が十分にお客様に届いていないと感じていますので、こうした分野についてもヘルスケア分野と同様の付加価値化を進めていくことが今後の大きな課題であると捉えています。

 また、具体的な動きとして顕在化している訳ではありませんが、2019年も多くの自然災害に見舞われたように、気象現象の激烈化は誰の目に見ても明らかで、その原因が地球温暖化にあることは誰も疑わない状況になっています。

 企業としてそこにどう対応していくのかは、避けて通ることのできない重要なテーマになってきていますので、今後は具体的なアクションをしっかりデザインしていく必要があります。

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