カネダ、既存・新規原料ともに時流に合わせた提案に注力

週刊粧業 2020年6月8日号 7ページ

カネダ、既存・新規原料ともに時流に合わせた提案に注力
 汎用原料から機能性原料までを幅広く取り扱うカネダは、既存・新規原料ともに時流に合わせた提案に注力している。

 保湿原料「ペンタバイティン」(DSM社)は肌への結合力が高く、リンスオフ製剤への配合も可能だ。即効性に加えて、持続性も高く、試験では処置後72時間経っても保湿効果が確認された。継続的な提案が再評価につながり、引き合いが高まっているという。

 さらに、手洗い頻度が高まっている状況に対し、ハンドサニタイザー需要と並行して、手荒れ対策としての提案にも注力していく。

 同社は、今後ハンドサニタイザーについても一定の需要で推移していくと想定しており、カルボマー同様透明性の高いジェル処方を作成できる原料や、刺激緩和の参考データを取得しているアシュランド社の増粘剤各種を処方室にて再度評価し、顧客への提案につなげている。

 「洗浄剤ニーズが高まる中、原料・処方を持つ強みを活かし提案を強化していく」(同)

 さらに昨今では、コロナ疲れなどストレスケアも課題となっている。「ベル―イブン」(DSM社)は、ストレスホルモンであるコルチゾール分泌のバランスを調整することで、日常的なストレスによる肌への悪影響を減少させることができる。

 このほか、同社はサステナブルについても提案の幅を広げており、ニーズに応じて化粧品原料を取り扱う化粧品部と、容器を扱う産業マテリアル部の連携を図っている。

 化粧品原料の領域では、コスモス認証やオーガニックニーズへの対応を進めるとともに、生分解性の高い原料などを取り揃える。

 コンディショニング原料「アミノセンシル HC」(INOLEX社)は、グリーンケミストリーに基づいて製造されているカチオン性アミノ脂質だ。高い機能性を持ち、試験では毛髪の強度や滑らかさなどの増加が確認されている。

 同社は、同原料を配合して固形石鹸のシャンプーバーを試作し、営業に活用している。プラスチック容器を必要としないシャンプーバーは、サステナブルの観点からも注目を集めている。
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