GSIクレオス、幹細胞と線維芽細胞の増殖促すスキンケア原料を提案

週刊粧業 2020年12月7日号 10ページ

GSIクレオス、幹細胞と線維芽細胞の増殖促すスキンケア原料を提案
 GSIクレオスの香粧品部では、幹細胞と線維芽細胞の増殖を促進して肌にうるおいやハリを与える独自の新規スキンケア原料「ステムアクセル」(商標出願中)の提案に注力している。

 同社では、寒冷地に自生するウコギ科の植物で、ストレスに適応するのを助け、抵抗力を高めるアダプトゲン効果を持つ「エゾウコギ」に着目し、この度エゾウコギの根の抽出物に幹細胞の活性を促す効果を発見した。

 エゾウコギ根エキスを配合したステムアクセルがヒト幹細胞とヒト線維芽細胞に与える影響について調べるため、In Vitro試験にて血清を含まない幹細胞培養系に異なる濃度のステムアクセルを添加し、増殖率を測定した。

 その結果、ステムアクセルは用量依存的に幹細胞の増殖を促し、幹細胞の活性化により線維芽細胞の増殖を促進することも確認された。

 線維芽細胞の増殖で、皮膚のハリを保つために欠かせない代表的なアンチエイジングの指標である1型コラーゲンの産生量を高める。

 ステムアクセルはこのほか、基底膜にある真皮表皮接合部(DEJ)の強化にも有効なデータを示した。

 ステムアクセルがDEJに与える影響を調べるため、In Vitro試験にて初代ヒト新生児ケラチノサイト(HEKn)、及び正常ヒト線維芽細胞の2種類の細胞に対して異なる濃度のステムアクセルを添加し、表皮と真皮の接着を担う糖タンパク質「ラミニン」の発現量を測定した。

 その結果、ステムアクセルは用量依存的にラミニンの増殖を促進することが確認された。

 さらに、ステムアクセルは用量依存的に基底膜と真皮の結合を強固にする「7型コラーゲン」と、肌の若さを維持する鍵となる「17型コラーゲン」の産生を促進する効果も確認され、加齢により機能が低下するDEJに働きかけることで、肌のハリや弾力性を高める。
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