化粧品・医薬部外品、健康食品分野で機能性原料の研究開発を行っている一丸ファルコスは2020年10月、情報サイト「ICHIMARU CHANNEL」を立ち上げ、オンラインセミナーの録画配信や会員限定情報などの提供を開始した。
同社は、2018年頃から化粧品メーカーの研究開発・販売サポートを目的に、デジタル化を推進している。2018年10月には原料メーカーとして初となる公式スマートフォンアプリをリリースし、会員向けサービスを開始した。
公式アプリでは、Webカタログ「プロダクトガイド」にて、約800種に及ぶ開発原料を、機能やコンセプトで簡単検索できるほか、サンプル発注も手軽に行える。
同社は、顧客サービスの一環で、新製品の発売や既存原料の新効能データの取得に合わせ、取引先に向けてセミナーを開催している。2020年3月には新型コロナウイルスの国内感染拡大を受けて、オンラインセミナーに切り替えた。
オンラインセミナーのライブ配信はほぼ毎週開催しており、既に30回以上を数える。
受講者からは新入社員や販売スタッフ向けの社内研修にも活用できるなどの評価を得ている。
チャット機能によるQ&Aも好評で、回によって多少の差はあるものの、チャットに寄せられる質問から、「ライブ配信の視聴者はビジネスマインドが高い」といった傾向も見えてきたという。
さらに、コロナ収束の目途が立たず、在宅・テレワークを継続する企業が多い中で、情報収集を目的としたセミナー受講者が増えてきていた。
そこで、情報サイト「ICHIMARU CHANNEL」では、過去に実施したセミナーの録画配信を開始した。また、他にも最新の原料情報や美容情報、同社独自のアンケート調査などを提供する。
今後も動画を中心にコンテンツを増やしていく考えで、移動中や短時間で気軽に情報が得られる原料サイトとして価値を高めていく。
また、1月には公式ホームページをリニューアルする予定だという。日本語版、英語版、中国語版を準備し、国内だけでなく海外への情報発信も強化する。
コロナ禍の状況にあって、諸外国の入国制限の長期化が予想される中、海外営業もデジタルシフトしていく考えだ。
この記事は週刊粧業 2021年1月1日号 21ページ 掲載
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