木村産業、サステナブルへの関心高まる

週刊粧業 2021年7月12日号 57ページ

カンタンに言うと

  • 業務提携のシナジー創出へ
木村産業、サステナブルへの関心高まる
 化学品商社の木村産業は1951年の設立で、化粧品原料が売上の大半を占める。CITE JAPAN(化粧品産業技術展)には第1回から毎回出展している。

 今回は新たに開拓した海外メーカーの原料と同時に今年3月に業務提携をした、新日本薬業㈱が取り扱う原料も紹介した。

 トータルで13社30製品以上を展示した。

 海外の原料ではオレオン社(オランダ)の活性剤、増粘剤、シールザイラハー社(ドイツ)の植物性消臭剤、プロビタル社(スペイン)、ダウンアンダー社(オーストラリア)の植物由来原料など、サステナブルを含めたものの反響が大きかった。

 特に、ダウンアンダー社のユーカリコチイオイルはサステナブル原料であり、塩害を防ぐユーカリの古木から抽出し世界的に評価が高い。

 近年、日本のメーカーは新しい効能や付加価値以上に、サステナブルへの関心が高まっているようにと感じているという。

 国内メーカーではメディサイエンスエスポア社の酸素水(WOX)やリアン社の活性酸素を除外するRODエキスなどを紹介した。

 業務提携した新日本薬業㈱との間では、様々な活動を開始しており、シナジー創出の土台づくりに取り組んでいる。

 4月に開催されたCphI Japan(国際医薬品開発展)では新日本薬業㈱のブースに木村産業がアイグロン社(フランス)の高純度のワセリンや植物性ワセリン様物質の「ペジジェル」を出品し、今回のCITE JAPANでは新日本薬業㈱がリンゴ水などの果実水を出品した。

 今後、両社の化粧品原料、医薬品原料で販路を共有することなどで、事業の拡大に取り組む。

 CITE JAPAN後の営業活動として、来場者から依頼があったサンプルを海外から取り寄せ、フォローを開始している。

 また今後の重点施策として、既存仕入先メーカーの拡販と海外の新規原料の調査・新規取引先の獲得を掲げる。

 欧州を中心に海外には、日本に入っていない原料メーカーがまだ数多くあり、開拓の余地は大きいと考えている。
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