ニュートリション・アクト、ヒト皮膚組織を使用した試験サービス

週刊粧業 2021年7月5日号 30ページ

カンタンに言うと

  • 肌の中の変化を視覚化・数値化できる
ニュートリション・アクト、ヒト皮膚組織を使用した試験サービス
 ニュートリション・アクトは、化粧品・サプリメント・健康食品の原材料販売や機能性食品・化粧品のOEMのほか、試験受託サービス事業にも注力している。

 同社が国内総代理店として展開する「ex vivo分析試験サービス」は、フランスのバイオイーシーラボラトリー社による約10年間にわたる研究開発を経た、肌機能の評価試験サービスだ。

 in vitro試験(試験管、細胞)とin vivo試験(臨床試験)の中間の試験であり、生きたヒト皮膚組織片を使用することで、実際のヒトの肌に限りなく近い環境での試験が可能だ。

 皮膚内部で起こった現象を組織・細胞レベルで可視化・数値化し、製品や機能成分の有効性を評価することができる。

 また試験期間も、臨床試験よりは短いものの、in vitroが1日~2日とされているのに対し、独自開発の培養技術により、皮膚組織を生きた状態で最大10日間保持し、評価することが可能だという。

 主な有効性試験としては、アンチエイジング・美白・紫外線保護・保湿・抗炎症・抗菌・育毛のほか、最近はアンチポリューション、アンチブルーライトなどの実施も増えてきた。

 メラニンの生成量やコラーゲン量などを画像で確認できるほか、画像から染色箇所の面積を測定し、数値化・グラフ化することも可能なため、文献で紹介する際にも、作用機序の説明にも活用ができる。また、オーダーメイドの形で試験計画を組むことができるのも強みである。

 また最近では、新技術「Perfex vivo」の提案も開始した。ex vivoよりもさらにヒトの皮膚に近い環境での試験が実施可能となった。

 ex vivoでは、全てインキュベーター内で実施が必要だったが、Perfex vivoは、インキュベーター外で皮膚組織片の培養、試験実施が可能になった。

 インキュベーター内は、表皮・真皮にとっては良い環境であるものの、角質層にとっては温度・湿度が高いという課題があった。また、皮膚組織片の固定ができなかったため、皮膚がシュリンクし、ハリ感やキメはex vivoでは評価できなかった。

 一方で、新技術「Perfex vivo」は、インキュベーター外で実施が可能であるため、角質層は外気の環境で試験が可能となり、さらに皮膚組織片をサポート台に固定することで、皮膚のシュリンクが起こりにくく、実際の肌環境をより再現することができる。

 今までの弱点を改善しており、皮膚の内側の評価だけでなく、表面のマイクロレリーフ(キメ)評価も同時に行えるようになった。

 同サービスの提供元であるバイオイーシーラボラトリーは、美容先進国フランスで、20年以上分析受託サービスを提供してきた。

 ヒト皮膚組織ex vivoの専門試験機関として、世界的に有名な化粧品メーカーや原料メーカーなど、国内外に400社以上の受託実績がある。そのほか、学術大会への参加や公的機関との共同研究の実績も豊富だ。

 「当社は、希望に合わせて試験を提案することができるため、何かやりたいことがあれば気軽に問い合わせいただきたい」(同社)
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