樋口商会、肌と微生物の関係に着目した新原料を提案

週刊粧業 2023年5月15日号 23ページ

樋口商会、肌と微生物の関係に着目した新原料を提案
 樋口商会は、CITE JAPAN2023において、医薬業界で培った経験と知見を活かした提案を打ち出していく。

 GREENTECH社の皮膚のホロビオント活性剤「HOLOBIOSYS」は、宿主とその微生物生態系の集積体であるホロビオントにアプローチした原料だ。

 加齢や脱水症状が起こると、微生物の宿主である人間の肌と微生物間の相互作用による様々な効果が鈍化してしまうことがGREENTECH社の研究で判明したという。肌の研究と微生物の研究を別々に行うだけでなく、肌というホストと微生物のタンパク質との相互作用を理解し、肌全体をターゲットとした革新的かつ効果的な製品を開発した。様々な分野で30年にわたる強固な専門知識を持つGREENTECH社の最新成果としてアピールしていく。

 フランスで有機栽培され、持続可能な方法で収穫された野生のリンドウの根を原材料とし、大気中に生息する微生物により発酵させてエキス化したもので、バリア機能や脂質代謝、抗酸化などの向上が期待される。高機能なスキンケア原料として紹介する。ほかにも、GREENTECH社からはマイクロバイオームによって常在菌をケアする原料を多数紹介する。

 敏感肌向けマイクロバイオーム調整アンチエクスポソーム「EXPOZEN」は、敏感肌症状の原因とされる有害なエキスポソームから肌をプロテクトし、ヒリヒリ感の原因であるレセプターの抑制と赤みの原因菌を抑制することで、敏感肌を改善する。

 「Hairline」は、頭皮マイクロバイオーム及び毛包細胞の再生、毛包と毛髪成長のサイクルに主要な役割を果たすWnt経路を正常化するためのアンチヘアロス原料だ。頭皮のマイクロバイオームは、発毛障害と重要な関係があり、毛髪のバクテリア叢と真菌叢の最適なバランスを見つけることで、健康な毛髪が維持できる。

 バリア機能が低下している乾燥肌向けの製品では、抗菌ペプチド産生マイクロバイオーム原料「BIOTILYS」を提案する。肌上の共生細菌のバランスを維持し、皮膚マイクロバイオームの多様性を促進する効果があり、外的ストレスによる皮膚のバリア機能の低下を回復する。
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