マツモト交商は、昨今注目されている「フェムケア」への対応として、クランベリーの種子から得られるオイルを提案する。
クランベリーオイルは、古くから抗酸化作用や抗炎症作用で使用されてきたが、このほどデリケートゾーンへの有用性も確認された。同品は微生物による膣上皮の炎症を和らげる効果があるとともに、デリケートゾーンの炎症を起こす原因であるカンジダ菌を減らし、乳酸菌を増加させ、pHを弱酸性に保つ働きがある。
クランベリーオイルの製造元であるジボダン社は、マイクロバイオームの研究に長けているメーカーであり、そのような知見も活かされているという。
米ぬか由来のポリフェノール「フェルラ酸」については、化粧品に応用するための処方化、新たな剤形の提案を開始した。
「フェルラ酸」は植物由来の紫外線吸収剤として使用されているが、水にも油にも溶けないという性質から高濃度の配合をする際の溶解性が課題とされてきた。同社では、製剤化技術の応用により確立された新処方で、スティック製剤にすることで課題を解決した。
「フェルラ酸」には、抗炎症効果、皮膚フローラ改善、メラニン産生抑制(美白)といった効果があり、幅広い用途での活用が想定される。
同様の米ぬか由来の原料として、「フィチン酸」と「イノシトール」を組み合わせることにより効果的に育毛を促進するという研究成果が発表された。「フィチン酸」は米ぬか由来の有機酸で、pH調整剤や皮脂抑制、ピーリング効果がみられる。「イノシトール」は米ぬか由来のビタミンB様物質であり、アンチエイジング効果や保湿効果、皮脂調節効果がみられる。
単品でもそれぞれ使われる原料ではあるが、一緒に使用することで相乗効果が得られるため、従来の用途とは異なった新たな提案が進められている。
「新原料の登場だけではなく、既存の原料においても、昨今のトレンドに合わせて新しいデータが取得されることにより再び注目されはじめている」(同社)
この記事は週刊粧業 2024年4月1日号 4ページ 掲載
■特集/アップサイクルコスメ掲載企業/マツモト交商、ホルス、高研、一丸ファルコス、ファーメンステーション■日本コルマー、TOAに社名変更■ライオン、チャーミーマジカ酵素プラスをリニューアル■エスポワール イオンモール羽生店、「また来たい」の連鎖を生む肌実感できる店づくりを追求■全粧協、2024年次大会in東京を開催■花王とアイスタイル、「RNA共創コンソーシアム」を設立■ヤーマン「メディリフ...
バラ売り
【週刊粧業】2024年入浴剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品OEMの最新動向(前編)
バラ売り
【週刊粧業】2024年ヒト幹細胞培養液コスメ(OEM・原料)の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年DX推進の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】資生堂、化粧品の触り心地を遠隔・非接触で体験できる技術開発へ
バラ売り
【週刊粧業】エステー、既存ビジネス拡充で新価値を提案
バラ売り
【週刊粧業】テラサイクルジャパン、あらゆる企業が参画できる循環型サービスの構築へ
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。