連載コラム

流通記者50年「経営トップとの交流の中で」

執筆者:加藤英夫 週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)

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2020.08.04 第28回 「地域の健康支え続けて130年」(バーテル ドラッグ ジョージ D.バーテル会長)
【週刊粧業2020年8月3日号4面にて掲載】 シアトルを中心に68店を展開している「バーテル ドラッグ」は、アメリカで最も歴史のある家族経営のドラッグストアチェーンである。あのウォルグリーンの創業が1901年だが、同社はそれよりも旧い1890年である。 今年創業130年の老舗ドラッグストアである。 20年近く前、シアトル南部にある同社本部で、ジョージ D.バーテル社長兼CEOにインタビューし...
2020.07.28 第27回 「美と健康で最大グループ形成」(ココカラファイン 塚本厚志社長)
【週刊粧業2020年7月27日号5面にて掲載】 「ココカラファイン」と「マツモトキヨシホールディングス」は2020年1月、当初計画の通り経営統合した。これにより、美と健康を中心とする日本最大のドラッグストアグループが誕生した。 ココカラファインの塚本厚志社長は現在57歳と若い。彼は、同社の前身である「セイジョー」の一般社員からのたたき上げで、37歳で取締役営業部長、40歳で社長に就任するとい...
2020.07.13 第26回 「広がるグローバルネットワーク」(阪急オアシス 千野和利 前会長兼社長)
【週刊粧業2020年7月13日号56面にて掲載】 阪急オアシスの主力業態である「高質食品専門館」の展開がスタートしたのが2009年である。同年8月に第1号となる「千里中央店」(大阪府豊中市)が開設された。高質食品専門館のコンセプトを固めるために専門のプロジェクトチームを編成して、2年間に渡り国内外の有力スーパーマーケットを視察し、「専門性」「ライブ感」、「情報発信」の3つをキーワードとする新...
2020.06.29 第25回 「巨大M&Aの連続で急成長」(CVS ファーマシー デビッド B.リカード副社長兼CFO)
【週刊粧業2020年6月29日号12面にて掲載】 ウォルグリーンに次ぐ全米第2位のドラッグストア、「CVS ファーマシー」(現CVS ヘルス)の本部があるアメリカ東部 ロードアイランド州のウーンソケットを2000年代初めに訪れ、デビッドB.リカード副社長兼CFO(チーフ フィナンシャル オフィサー)にインタビューした。管理部門を総括するリカード副社長は、穏やかな風貌で親しみやすく、私の質問に...
2020.06.24 第24回 「国民の美と健康に奉仕」(コクミン 絹巻和美前会長)
【週刊粧業2020年6月22日号6面にて掲載】 コクミンの1号店は、創業者である絹巻薫氏によって1935年(昭和10年)4月、大阪市住之江区粉浜に開業された「粉浜コクミン薬局」である。日本のドラッグストア業界にあって同社は、最も旧い歴史を持つ企業の一つである。 流通ジャーナルでは、同社が創業50周年にあたる1985年にコクミンの特集号を企画し、私が当時会長だった絹巻薫氏にインタビューした。 ...
2020.06.15 第23回 「現場力を高めるには」(ヤオコー 川野幸夫会長)
【週刊粧業2020年6月15日号14面にて掲載】 ヤオコーは2020年3月期、単体で31期連続の増収増益をめざしている。これだけ長期間、安定した収益力を維持し続けているスーパーマーケットは同社以外にはない。その大きな原動力となっているのが、パート(同社ではパートナーと呼ぶ)を中心とする意欲的な業務改善努力である。 ヤオコーでは10年以上前から、全社的な「TQC(トータル クオリティ コントロ...
2020.06.08 第22回 「巨大ドラッグストアの神髄」(ウォルグリーン ジョー マークリオ経営戦略部長)
【週刊粧業2020年6月1日号4面にて掲載】 いまから15年以上前、シカゴ北部郊外のディアフィールドにある「ウォルグリーン」(現ウォルグリーン ブーツ アライアンス、WBA)の本部を訪れ、当時 経営戦略立案を担当していたジョー マークリオ部長にインタビューした。 訪問した日は雨上がりで、駐車場から本部までの道は一部舗装されていなかったため、靴が泥だらけになったことを覚えている。建物も非常に簡...
2020.06.08 第21回 「五島列島との深い絆」(サンドラッグ 才津達郎会長)
【週刊粧業2020年5月25日号4面にて掲載】 サンドラッグと長崎県五島列島とは深い絆で結ばれている。 才津達郎会長は1966年、長崎県立五島高校を卒業して集団就職で上京し、新宿で薬局を経営する「アメミヤ商事」で働き始めた。そこで商売を一から学んだ。 7年後に縁あって多田幸正氏(故人 名誉会長)が1957年に創業した「サンドラッグ」に入社した。3年後には取締役営業部長に抜擢され、本格的なドラ...
2020.06.08 第20回 「中興の祖」(カスミ 小濱裕正会長)
【週刊粧業2020年5月18日号11面にて掲載】 カスミは現在、「フードスクエア」「フードマーケット」「フード オフ ストッカー」の3業態を展開している。いずれも非食品の品揃えを最小限に抑えた食品に特化したスーパーマーケットである。 フードスクエアは、カテゴリー強化型の拠点店である。フードマーケットは標準店で、フードオフストッカーは、既存店を業態転換させた価格訴求型である。この3業態体制を確...
2020.06.05 第19回 「イギリス最大の小売業」(テスコ デビッド リード元副会長)
【週刊粧業2020年4月13日号31面にて掲載】 15年ほど前、ロンドン郊外のチェサントにあるイギリス最大の小売業「テスコ」の本部(テスコ ハウス)で、デビッド リード副会長に2回ほどインタビューした。 非常に穏やかな紳士で、私の質問に丁寧に答えてくれた。まだ日本やアメリカに進出する前だったが、イギリス国内で展開する5つの業態や、力を入れているネットスーパー事業などについて詳しく語ってくれた...
2020.06.05 第18回 「調剤併設は経営の根幹」(スギホールディングス 杉浦広一会長)
【週刊粧業2020年4月6日号10面にて掲載】 今から20年近く前、スギ薬局(現スギホールディングス)がまだ株式を公開する前だったが、杉浦広一社長(現会長)と妻の昭子副社長(現相談役)のお二人が上京され、都内の喫茶店でお会いした。当時の同社はまだ成長期に入ったばかりの時代だった。 杉浦夫妻は私に、「加藤さん、人事制度や社員教育などに関して定評のある衣料品チェーンの『しまむら』の藤原秀次郎社長...
2020.06.05 第17回 「新年号で記事交換」(作家 椎名誠氏)
【週刊粧業2020年3月30日号6面にて掲載】 作家の椎名誠さんは私と同世代で、お互い、流通専門紙の記者ということもあって親しく交流していた。 彼は、デパートニューズ社(現ストアーズ社)が発行する月刊誌「ストアーズレポート」の編集主任で、私は流通ジャーナルの編集責任者だった。 どちらから言い出したという訳でもなくごく自然な形で、お互いの新年号に、流通ジャーナルには椎名さんがデパート業界の展望...
2020.06.05 第16回 「テスコに学ぶ」(マルエツ 吉野平八郎 元社長)
【週刊粧業2020年3月23日号12面にて掲載】 サッカーのワールドカップを日本と韓国が同時開催した2002年、マルエツの吉野平八郎社長をはじめ同社幹部6名をヨーロッパの流通視察にお連れした。後に社長となる経営企画担当の高橋惠三氏もこの中にいた。 「加藤さん、一度我々をヨーロッパにご案内願えませんか。とくにイギリスのテスコに興味をもっているんですよ」 吉野さんのこの要請で、テスコを中心とした...
2020.06.05 第15回 「生産から消費までを効率化」(プロクター&ギャンブル シャーロット R オットー元上級副社長)
【週刊粧業2020年3月16日号6面にて掲載】 今から20年余り前、週刊粧業の創刊45周年記念号の取材でオハイオ州シンシナチにある「プロクター&ギャンブル(P&G)」本社を訪れた。同市に本部を置く巨大企業としては、同社のほか全米最大のスーパーマーケット、「クローガー」がある。なかでもP&G本社はまさしく一つの町と言えるほど巨大だった。 快くインタビューに応じてくれたシ...
2020.06.05 第14回 「現場主導の業務改革が柱」(アインホールディングス 大谷喜一社長)
【週刊粧業2020年3月9日号4面にて掲載】 2018年4月の診療報酬改訂は、薬価の大幅引き下げや、大手調剤薬局に向けた点数引き下げなど調剤薬局最大手のアインホールディングスにとっても非常に厳しいものだった。 このため2019年4月期決算は、M&Aを含めた積極的な出店により増収となったが、経費率は横這いを維持したものの荒利益率が大幅に低下したことなどで2桁の減益を余儀なくされた。 大...
2020.06.05 第13回 「志を高く、同じ目標に邁進」(アークス 横山清社長)
【週刊粧業2020年3月2日号4面にて掲載】 アークスの横山清社長は、同社の経営を「八ヶ岳連峰」に例える。一つ一つの山が重なって大きな山を形作るという意味である。 2019年9月には、宮城県南部で9店を展開する「伊藤チェーン」(本部宮城県柴田郡柴田町、売上高125億円)を経営統合した。これによってグループのスーパーマーケットの事業会社は9社となった。 「アークスが目標としているのは、各事業会...
2020.06.04 第12回 「芸術の都 パリ」(ロレアル パトリック ラバン副社長)
【週刊粧業2020年2月17日号5面にて掲載】 今から20年余り前、週刊粧業の創刊45周年記念特集で、世界最大の化粧品メーカー「ロレアル」を取材した。パリ北部郊外のグリシーにあるロレアル本社で、コンシューマー事業部門を統括するパトリック ラバン副社長にインタビューした。 ラバン副社長は、最高経営責任者のリンゼー オーエン ジョーンズ会長と同じく当時50歳代前半で、濃いブルーのワイシャツにお洒...
2020.06.04 第11回 「化粧品専門店に意欲」(ウエルシアホールディングス 池野隆光会長)
【週刊粧業2020年2月10日号12面にて掲載】 ウエルシアホールディングスは、合併に次ぐ合併の繰り返しで成長してきた。同社の前身は、創業者である故 鈴木孝之前会長が1965年、埼玉県春日部市に開業した小さな薬局がスタートである。 その後「グリーンクロス」を設立し、「コア」と合併してドラッグストア「グリーンクロス・コア」を誕生させた。さらに高田薬局、寺島薬局などを次々と傘下に収めて社名も「ウ...
2020.06.04 第10回 「小売業から流通業へ」(バローホールディングス 田代正美会長兼社長)
【週刊粧業2020年2月3日号10面にて掲載】 バローホールディングスは、スーパーマーケットを中心に、ドラッグストア、ホームセンター、ペットショップ、さらにスポーツクラブなどいくつもの業態を展開している。対象とする商勢圏は、最近でこそ名古屋市内など都市部への出店も増えているが、基本はあくまでローカル立地である。 「いくつもの競合店を通り抜けて来店してもらうためには、強力なカテゴリーを集積させ...
2020.04.02 第9回 「最も働きがいのある企業」(ウェグマンズ フード マーケット ダニエル ウェグマン会長)
【週刊粧業2020年1月27日号5面にて掲載】 アメリカの経済誌「Fortune」が、「全米で最も働きがいのある会社ベスト100」を毎年掲載しているが、それに23年連続で選ばれ、2019年は3位にランクされたのが「ウェグマンズ フード マーケット」である。日本の業界関係者のアメリカ視察でもウェグマンズは大人気だ。 ウェグマンズは、ナイヤガラの滝に近い、ニューヨーク州ロチェスターに本部を置く。...
2020.04.02 第8回 「経営統合のねらい」(マツモトキヨシホールディングス 松本南海雄会長)
【週刊粧業2020年1月13日号11面にて掲載】 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合に関する記者会見で、ココカラファインの塚本厚志社長は私の質問に対して次のように答えている。 「経営統合の相手先として最終的にマツモトキヨシホールディングスを選ばれた最も大きな理由は何ですか」 「マツモトキヨシさんの優れた社風と商品開発力が決断の決め手になりました。医薬品、化粧品を主力と...
2020.04.02 第7回 「後継者」(ライフコーポレーション 清水信次会長兼CEO)
【週刊粧業2020年1月1日号78面にて掲載】 ライフコーポレーションの清水信次会長が社長だった1990年代初め、一緒にヨーロッパの小売業を15日間視察したことがあった。 「加藤さん、アメリカの小売業を視察するのもよいが、ヨーロッパも負けてはいないよ。今度一緒に見て回らないか」  そこでイギリスのテスコ、フランスのカルフール、ベルギーのデレーズ、オランダのアホールドなどを軒並み視察した。 ロ...
2020.03.10 第6回 「揺るぎない消費者の支持」(コストコホールセール リチャード ギャランティ副社長)
【週刊粧業2019年12月9日号10面にて掲載】 いまから20年近く前、シアトル郊外のイサクアにあるコストコ ホールセールの本部を訪れ、リチャード ギャランティ副社長にインタビューした。 初めて会った当時、彼はまだ30代の若さだったが、既に副社長兼CFO(チーフ ファイナンシャル オフィサー)の要職にあった。驚くことに彼は現在でも全く同じ肩書で同社経営陣の中枢にいる。 コストコは今年8月期決...
2020.03.10 第5回 「驚くべき計画達成力」(ツルハホールディングス 鶴羽樹会長)
【週刊粧業2019年12月2日号4面にて掲載】 ツルハ(現ツルハホールディングス)は2012年4月、念願だった1000店に到達した。それを記念して流通ジャーナルが特集を企画し、鶴羽樹(つるは たつる)社長(当時、現会長)にインタビューした。 「とうとう1000店を突破しましたね」 「私の兄、肇会長(当時、現名誉会長)は、常に現在の20倍をめざすと言い続けてきました。私が入社したときは僅か5店...
2020.02.27 第4回 「おしん」(八百半デパート創業者 和田カツさん)
【週刊粧業2019年11月25日号11面にて掲載】 八百半デパートが、中国、香港、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、さらにアメリカなどに相次いで進出し、国際流通グループ ヤオハンとして絶頂期を迎えようとしていた1980年代の中頃、流通ジャーナルが同社の総力特集を企画した。 その取材の一環として、同社の創業者である和田カツさんにインタビューした。場所は静岡県熱海市のご自宅で、社長として八百半...
2020.02.27 第3回 「ベントンビルでの衝撃」(ウォルマート リー スコット元社長)
【週刊粧業2019年11月18日号5面にて掲載】 20年近く前になるが、西友がウォルマートと提携して間もなく、西友の広報室長の紹介で、アーカンソー州ベントンビルにあるウォルマート本部を訪れる機会があった。 アーカンソー州は全米でも最も貧しい州の一つで、ベントンビルは州都リトルロックから遠く離れた同州北西の田舎町である。いまはノースウエスト アーカンソーという地方空港が近くにあるが、訪問した当...
2020.02.26 第2回 「原点」(セブン&アイホールディングス 鈴木敏文前会長)
【週刊粧業2019年11月11日号4面にて掲載】 セブン-イレブンがまだ50店にも達していなかった時期に、鈴木敏文社長にインタビューした。当時、日本の小売業で夜遅くまで長時間営業しているところはほとんどなかった。 「鈴木さん、午前7時から午後11時まで営業するということは画期的ですね」 「いや加藤さん、私はお客さんに申し訳ないと思っているんです。本当は24時間営業をやらなければならないのです...
2020.02.26 第1回 「時代を創った指導者」(日本リテイリングセンター 渥美俊一氏)
【週刊粧業2019年11月4日号5面にて掲載】 私が「週刊粧業」の子会社「流通ジャーナル」に入社したのは今からちょうど50年前の昭和44年(1969年)6月だった。大手化粧品メーカーでの2年余りの勤務を経て、父が経営する会社で働くことにした。 それ以来今日まで、流通小売業界の報道に携わってきた。この間、国内はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、さらにアジアにも頻繁に足を運び、経営トップと膝を交え...

プロフィール

執筆者:加藤英夫 週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)

私が週刊粧業の子会社「流通ジャーナル」に入社したのは今からちょうど50年前の昭和44年(1969年)6月だった。この間、国内はもちろんアメリカ・ヨーロッパ・アジアにも頻繁に足を運び、経営トップと膝を交えて語り合ってきた。これまでの国内外の小売経営トップとの交流の中で私なりに感じた彼らの経営に対する真摯な考え方やその生きざまを連載の形で紹介したい。

https://www.syogyo.jp/

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カテゴリー

流通記者50年「経営トップとの交流の中で」

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週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)

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