近原協、学術講演会で期待の抗老化素材「カンカ」を紹介

カンタンに言うと

近原協、学術講演会で期待の抗老化素材「カンカ」を紹介

 近畿化粧品原料協会(近原協)は2010年7月21日、 「第39回学術講演会」 を大阪市内で開催し、 ゲスト講師として招かれた近畿大学アンチエイジングセンターの村岡修教授が 「アンチエイジング素材 『カンカ』 の科学的評価と香粧品への応用」 について講演した。

 同大学薬学部教授でもある村岡氏が兼任するアンチエイジングセンターは、 「食品素材開発共同プロジェクト」 の一環として、 大学や研究機関などと提携し、 健康食品の新規素材とその機能性を探究。 近年は香粧品まで範囲を拡大して、 機能性成分の探索と研究、 応用化に向けて活動している。

 今回、 香粧品の新規素材として着目した 「カンカ」 は日本の通称で、 ハマウツボ科ニクジュウヨウ属の多年生草本カンカニクジュウヨウを指す。 主要産地は、 タクラマカン砂漠の南西部、 オアシス都市のひとつに数えられる新疆 (シンキョウ) ウイグル自治区のホータン地域で、 “砂漠人参=管花地精”と呼ばれ、 不老長寿の源として常食されている。 ホータン地域は、 コーサカス、 フンザ、 ビルカバンバとともに世界4大長寿地域として知られており、 常食するカンカにその長寿の秘訣があると仮説が立てられ、 研究されてきた。

 研究を進めたところ、 カンカの主成分である 「エキナコシド」 と 「アクテオシド」 に、 血管拡張作用や肝保護作用、 認知障害改善作用が確認され、 滋養強壮・補精薬に応用できるアンチエイジング素材として位置づけられた。 テレビや雑誌などでは、 記憶力の低下を抑制する素材としても取り上げられている。

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