寿ケミカルのシーラスチン、2011年春から医薬部外品原料へ

週刊粧業 2010年12月6日号 10ページ

カンタンに言うと

寿ケミカルのシーラスチン、2011年春から医薬部外品原料へ

 化粧品原料メーカーの寿ケミカル (本社=大阪市) は2010年9月27日、 「東京営業所 (千代田区)」 を開設して、 東日本地域の業務充実を図った。

  「今後は東京近郊の顧客に、 今まで以上に機能性原料の提案を積極的に行い、 東日本エリアでの売上げをさらに高めていく」 (伊東泰通社長)

 その提案原料の主軸のひとつが、 国内総代理店となって取り扱うCLRクルトリヒター社の天然植物由来やノンパラベンの機能性原料だ。 今春販売を開始した抗炎症成分 「シリカルムCLR」 や、 エコサート対応原料の天然保湿成分 「デイモイストCLR」、 医薬部外品原料の 「ベリデスNP」 などに期待を寄せている。

 もう一つの主軸が、 原料の差別化を図るために注力している自社開発原料である。 その中から今回は、 国内水産メーカーと共同開発した海洋性エラスチン 「シーラスチン」 を紹介する。

  「シーラスチン」 は、 弾性繊維を豊富に含む国産ハマチの心臓動脈球を素材とする、 コンタミネーションのない高純度の海洋性加水分解エラスチンである。 エラスチンは、 コラーゲンやムコ多糖類と並ぶ真皮の重要な構成成分で、 真皮中でコラーゲンに絡みつくような形で存在しており、 皮膚の弾力性を保つために重要なファクターである。

  「シーラスチン」 は、 コラーゲンやヒアルロン酸などの成分との相溶性にすぐれており、 エラスチンに特異的なアミノ酸であるデスモシンとイソデスモシンを含有し、 定量している。 同社は、 エラスチン濃度や防腐剤などを変更したオリジナル仕様のオーダーにも対応している。

 さらに 「3年ほど前からシーラスチンを紹介してきた中で、医薬部外品への配合を希望する声が多かった。 現在、 医薬部外品の承認申請しており、来春早々に取得予定だ」 (伊東社長) という。 来年5月に開催される化粧品産業技術展にも 「医薬部外品原料としてシーラスチン」 を紹介する予定だという。


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