高級化粧品メーカーのアルビオン(東京=中央区、小林章一社長)では、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、立命館大学「歴史都市防災研究センター」にて開発された“美”の「防災缶(避難生活支援キット)」へ物資提供を決めた。なお、被災地までの物流や被災者への配分については、京都府府民生活危機管理防災課を通じて行う。
東日本大震災から1カ月が経過し、長期化が予想される避難所や仮設住宅での生活における心のストレスが、被災者の心身の不調につながることが懸念される。しかし、阪神淡路大震災の例にあるように、避難生活での被災者のストレスケアは、公的支援の中では後回しにならざるを得ないのが実情だ。
そうした中、アルビオングループでは、立命館大学「歴史都市防災研究センター」が高知大学の研究チームと共同開発していた「防災缶 i BOUSAI(あいぼう)」の4つのコンセプトのうち、「美」の防災缶への物資提供を決めた。
「美」の防災缶は、女性向けの物品を缶詰形式で提供する“安心缶”で、女性が自分らしくいることを支援するもの。
今回提供する品物は、アルビオンをはじめ、海外ブランドを含めた化粧水や美容液などのスキンケア用品やUV下地、ファンデーション等各種サンプルセットやポーチ類など多岐にわたる。
この記事は粧業日報 掲載
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