マーケット全体に低価格路線が進行している現在の傾向を受け、店舗・無店舗を問わずサンプルの露出が薄まっていると指摘する声が業界にある。そうした条件を加味して当設問と回答の関係性を検証する際、本年はサンプルが存在する確率が高いという意味から、回答者の目線がいわゆる高級・高額品に分類できる商品ゾーンを向いたものというバイアスをかける必要があるかもしれない。
最多数の回答は2011年も「もらえる機会があれば、必ずもらう」(299件、72.6%)となり、順位は2008年と比較しても変動がなく1番手を堅持した。
一方で、もらったサンプルを「トラベル用に」とする声は50%を割り込んで46.6%と構成比を下げ、旅行機会そのものの減少など、2008年から本年にかけて回答者の生活基盤そのものが変化したかのような実態が見える。
また、サンプルは「少量すぎて効果が分からない」という切実な声は2008年も今回もほぼ横ばい推移だった点に、“サンプル=気休め”といった根深い課題点が潜んでいると見ることができる。
一方で、サンプルを「携帯用に使用」するという実用型な倹約上手がわずかながら増えた傍らで、試供品を「もらっても使わない」という意見が増えたことは、コスト高を覚悟のうえでサンプルを提供するメーカーの台所担当が心を痛めそうだ。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
【化粧品に関する消費者の本音(質問事項)】
Q1)化粧品のサンプル(複数回答あり)
Q2)エコロジー性(複数回答あり)
Q3)外人モデルの広告ビジュアル(複数回答あり)
Q4)クチコミ(複数回答あり)
Q5)メークアップスクールを受講したことは?(複数回答あり)
Q6)参加したことがある人へ(複数回答あり)
【調査概要】
調査協力:株式会社マクロミル
サンプル抽出方法:株式会社マクロミルが保有するネットモニタからランダムに抽出
対象エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性
対象者割付:女性/20~24歳、女性/25~29歳、女性30~34歳、女性35~39歳(各103サンプル)
【PDFダウンロード】化粧品アンケート(本音)検索結果はこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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