ポーラ化成、化粧持ちに優れた水性サンスクリーン剤を開発

訪販ジャーナル

ポーラ化成、化粧持ちに優れた水性サンスクリーン剤を開発

 ポーラ化成工業は、水性剤型にも関わらず、高い耐水性を有するサンスクリーン剤の開発に成功した。従来の水性剤型は、「みずみずしい感触」「石鹸で簡単に落とせる」「白浮きしにくい」というメリットがある一方で、耐水性に劣るという課題があったが、その課題を解決した。

 このサンスクリーン剤は2010年9月にリリースしたグループ独自開発の紫外線散乱剤「P-TiO2」(ポリアクリル酸Naを分散剤とした水分散型微粒子酸化チタン)を含有しており、この P-TiO2が製剤の耐水性を高める働きをしていることを発見した。

 サンスクリーン剤のニーズは年々高まっており、国内総出荷額もここ10年で約2倍に成長している(2011年経済産業省調べ)。消費者がサンスクリーン剤に求める重要な要素として、「SPF」「PA」といった紫外線防御機能の指標値の高さと、「なめらか」「みずみずしい」といった使用性が挙げられる。また近年は化粧もちの良さも求められる傾向にあり、「耐水性」もサンスクリーン剤の重要な機能品質の1つとなっている。

 P-TiO2は、紫外線防御剤である酸化チタンの、水中での安定分散を目的として開発された素材。酸化チタン周囲を覆った分散剤が、酸化チタンの凝集を防ぎ、水性剤型で高い紫外線防御機能を発揮することができるという。

 同社では、この素材が肌上で形成する塗布膜を評価した結果、特異的な乾燥皮膜が形成され、これが耐水性の向上に寄与することが明らかになった。

 なおこの技術は、3月発売の「ホワイティシモ UVブロック ウルトラシールド 50」にも活用されている。

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