D・S・Aではオーガニック化粧品で新規参入を目指す企業をバックアップしている。
「日本でオーガニック化粧品をつくろうとすると、技術やアイデアはあっても原料が揃わない。当社は化粧品の輸入元なので取引先のサプライヤーから原料調達ができる。将来的にはここから原料を仕入れて日本の提携工場でオーガニック化粧品を作っていきたい」(日下部薫専務取締役)
同社の強味は、オーガニック化粧品をつくるにあたり、エコサート認証をスピーディに取得するノウハウを持っていること。製品の処方決定後、エコサートとのやりとりに10回以上かかってしまうことがある。その都度、書類をフランス語へ翻訳するなど作業に膨大な時間を要するため、これだけで半年を要することも少なくない。
「当社ではやりとりの要領がわかっているので、エコサートとのやりとりは比較的スムーズであり、短期間でOKがとれる」(日下部氏)
もう1つは、処方のエコサート認証である。フランスではノウハウを持つ工場が多いので早く進むことが多い。両方の認証を合わせるとかなりの時間がかかるところを、同社では長くても半年程度で済む。例えばある国内ブランドのOEMでは、1年間で20品目をつくりあげた。
すでに完成された処方の香料や色の調整も可能で、数カ月ほどで安定性が確認できる。防腐剤を変更する場合は菌の増殖や色、ニオイの変化など検査に月日がかかる。オーガニック化粧品の場合、防腐剤フリーの要望も少なくないが、オイル系はともかく、水を多く使う化粧品の防腐剤フリーはおすすめしていないという。
「日本ではオーガニック認証についての理解に個人差があり、まだエコサートとコスメビオの違いを明確にさせる段階にある。まだまだ啓蒙活動が必要だ。自然環境を大切にし、肌にやさしい安心・安全な化粧品を追求するとオーガニックにたどり着く。フランスの工場で製造すると製品輸送に時間がかかってしまうので、今後は国内のエコサート認定工場と提携し、メードインジャパンのオーガニック化粧品の製造を実現させたい」(日下部氏)
この記事は週刊粧業 掲載
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