化粧品とサプリメント、内と外で美容効果をもたらす化粧品原材料の特性を検証

C&T 2012年9月17日号 55ページ

2012年10月5日 17:30

C&T 化粧品原料メーカー化粧品業界動向

カンタンに言うと

　化粧品とサプリメントの併用でより高い美容効果の実感を引き出そうとの狙いにより、ここへ来て化粧品・健康食品メーカーによる「内外美容」の提案メニューが厚みを増している。

　健食の成長企業として知られる万田発酵（本社＝広島県尾道市）は2011年末、健食「万田酵素」の会員約100万人の一部へ酵素エキスを使った基礎化粧品のクロスセルを行ったところ目論見を越える大ヒットなとり、以降は一部商品に欠品を起こすほどの反響を得て化粧品ビジネスで好スタートを切った。

　内から外から――。塗布と飲用の相乗的効果による美容商材は、見た目だけではなく身体の本質的な健康が醸し出す美しさの源として、生活者の関心を引くうえで十分なインパクトを秘める。

　岩瀬コスファは1931年の創業以来「美と健康」をテーマに掲げ、提案型商社として化粧品や健康食品の原料を中心にした営業を行っている。同社は化粧品原料に加え、サプリメント原料にも注力しており、「内外美容」の充実したノウハウを蓄積している。その様な同社のエビデンスに裏打ちされた各種素材の中から、本号では異なるコンセプトから「美」を追求する3種の素材を紹介する。（以下、省略）

　一丸ファルコス（本社＝岐阜県本巣市）は、多種多様な内外美容向けの開発原料を取り揃えている。今回は、その中から「プラセンタエキス」、「アーティチョーク葉エキス」、「プロテオグリカン」の３品を今後注目の内外美容成分として、以下に紹介していく。（以下、省略）

　ダイセル（本社＝東京）は、同社の特長的技術であるバイオ合成技術を応用し、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから分解・生成される「エクオール」の販売事業を立ち上げ、現在、安定供給に向けて生産体制を整えている。（以下、省略）

　ティーエストレーディングは、内外美容をサポートする原材料にリポテック社の「ＴＲＹＬＡＧＥＮTM（トライラゲン）」と、同じく「invertageTM（インバテージ）」を提供する。それぞれ個々の原材料でも皮膚のしわを抑えるアンチエイジングの機能を持つが、併用することで相乗効果が得られるとして、同社ではこれら２つの原料の同時使用を提案している。（以下、省略）

　ＡＤＥＫＡが内外美容に対応した原料として提案を強化しているのは、酵母菌の培養液から抽出した「アデカルミナケアＭＶＬ」と、黒酵母の培養液から精製した「アデカルミナケアＢ」シリーズで、どちらも保湿性に優れている点などが特徴だ。（以下、省略）

　【内外美容提案が可能な化粧品原料・記事掲載企業】
◎岩瀬コスファ、3方向の訴求とアプローチで「内からの美」を積極的に提案
◎一丸ファルコス、実績増の内外美容3原料に「選べる」提案強化
◎ダイセル、イソフラボンがしわ、美白、骨粗しょう症などに有効
◎ティーエストレーディング、コラーゲンの発現を内と外から高める原料提案
◎ADEKA、酵母菌と黒酵母の抽出物に高い保湿力で内外美容にアプローチ