――長きにわたる研究人生の原点や経緯はどういったものでしょうか。
三井幸雄代表取締役(医学博士、薬剤師) 研究人生を振り返ると、プラセンタ研究の第一人者であると評価を頂いている。16年程前にプラセンタの原液を化粧品として発売し、ブームの火付け役となった。
35年程前にイタリアから「インタセリン」という注射薬が入ってきたのが、プラセンタとの最初の出合いだ。その後、プラセンタの原料メーカー「スノーデン」の医学部長に就任してから一般医薬品の開発に携わり、プラセンタの医薬品などを送り出してきた。原料の開発という点では、スノーデン時代が原点といえる。
その後に独立してホルスを立ち上げた。プラセンタは今でも主力原料の1つで、化粧品と健康食品のほとんどの自社製品に使用している。
――現在の研究テーマの一端をうかがえますか。
三井 ここ数年は、プラセンタの抗疲労に関する研究に取り組んでおり、体だけでなく、心の疲労に効くメカニズムの解明を進めている。
韓国の大手メーカー「LG生活健康」との協同事業で、当社は基礎データを担当している。医師による胎盤研究会での報告のほか、一昨年は「国際機能性食品学会」で論文を発表した。
疲労はわかりにくいが人間にとって重要な問題だ。大学や医師らとも協力して、続けていく。
――このほかに、今後の動きも含めて重点的に取り組みたい分野はありますか。
三井 あとは、ツバメの巣エキス(シアル酸)も興味深い研究対象だ。私はシアル酸の研究にも20年以上携わってきた。
両方ともアンチエイジングという同じような作用をもつが、プラセンタとシアル酸はどこがどう違うのか。共通点と差異を解明することで、プラセンタの特性がより明確に浮かび上がってくるはずだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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