化粧品の受託製造業を展開しているポイントピュール(本社=沖縄県島尻郡)は、エンドユーザーの声を開発力に活かす目的で取り組むBtoC事業で自社ブランド「Ryuspa」を展開しており、海洋深層水を基材にした「ポイントメイクアップリムーバー」(400mL・4600円、100mL・1400円)が若い女性から好評を博している。
同商品はシリーズ全体をリニューアルした2010年から現在の名称と仕様で販売を開始し、存在感が近い「クレンジングジェル」に対しポイントメーク落としに好適な商品に位置づけている。
配合のハイビスカス花エキスが古い角質を取るはたらきがあるほか、「肌に負担をかけず、うるおいを与えながらクレンジングする点」(直営店の與座幸江店長)がリピート愛用者から好評だという。
また、細やかな接客販売を身上にしている同店長に「海洋深層水」が購買を左右する度合いを聞いたところ、「ミネラル豊富な水である点をしっかり説明すると、ご購入につながる確率は高い」という説明が返ってきた。
同商品は素材の品質を重視した点が価格に反映し、価格訴求型の競合品に比べ価格のハンデを背負っているが、この点がむしろアイキャッチとなって「感度の高いお客様の関心を引いている」(同)など、プライスが商品力の高さを想起させている側面がある。
やや高額に分類できる「ポイントメイクアップリムーバー」だが、少量で可能なクレンジング力を考慮すると「決して高額ではない」(同)という見方がある。同店長は綿棒に浸して目の周りに使う方法を推奨し、「適量・少量で使えるから結果的にお得」と販売スタッフらしいセールトークで推奨している。
この記事は週刊粧業 掲載
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