ROSEMARY池袋パルコ店、キレイが見つかるコスメのセレクトショップを追求

週刊粧業 2015年3月23日号 7ページ

カンタンに言うと

ROSEMARY池袋パルコ店、キレイが見つかるコスメのセレクトショップを追求
 腕時計や眼鏡、化粧品などのセレクトショップを運営するヌーヴ・エイ(本社=東京)は2014年9月5日、池袋パルコ5階で運営している化粧品セレクトショップ「ROSEMARY(ローズマリー)」をオーガニックやナチュラルに比重を置いた店舗として改装オープンした。

 西武池袋店と隣接し、他国籍の人々が多い土地柄でどのような販売形態を取っていくのか探った。

家族層の取り込みに成功
落ち着いて長居できる店に

 以前、店を構えていた池袋パルコ5階エスカレーター付近から、改装オープン時に同階の奥側へと移動した。移転先はエスカレーターを利用した際に目に入らない立地であり、5階に目的や興味がなければスルーされてしまう可能性もあった。

 ローズマリー池袋店店長の荻村千登勢氏は「正直、移転する際に顧客獲得に不利になるのではとの懸念もあった。実際は改装後も既存客の波は途切れず、新たに導入したオーガニックやナチュラルコスメを求めて来店する新規顧客も出てきている」と述べ、立地などでの不都合はあまり出ていないと語る。

 消費者の年齢層は20代後半から30代が中心で、さらにその上の層も少なくない。荻村氏によると、今でもこのメーン層は変わらずに、改装後の傾向として、ファミリー層やベビーカーを押している母親が増えたという。

 改装前の店舗では商品陳列棚が5段で、一番下の棚は床すれすれの位置にあり、棚同士の間も狭く、すれ違うのがやっとという距離感だった。

 改装後は「居心地のいい空間」をテーマに木目調とし、落ち着いた雰囲気の内装となっている。棚間隔を広げたことで商品が見やすく、来店客からも声をかけられやすくなり、接客時間の増加にもつながった。さらに什器の高さを下げたことで、消費者がどこにいるのか把握しやすくなったという。

 店の正面にはメイン商材であるオーガニックやナチュラル商品を置き、抵抗なく店内へ入りやすい造りにするなど、使い勝手の良い店づくりを心掛けたことで、新たな客層の獲得につながったと語る。

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