ケイズ、OEMと容器の融和で目指すは「化粧品業界のコンシェルジュ」

週刊粧業 2015年8月31日号 8ページ

カンタンに言うと

ケイズ、OEMと容器の融和で目指すは「化粧品業界のコンシェルジュ」
 ケイズ(本社=石川県金沢市)は近年、容器提案にOEM事業を融和した「化粧品業界のコンシェルジュ」をテーマに掲げ、資材から中身づくりまでを総合的にカバーした事業展開を進めている。角嶋一幸社長に今期(2016年3月期)の取り組みと、新工場が稼働する来期の抱負について話を伺った。

 ――今期のテーマをお聞かせください。

 角嶋 「化粧品業界のコンシェルジュ」が我々の当面のテーマであり、お客様がケイズに依頼すれば本当に便利だと思っていただけるよう、「OEM+容器」の提案をさらに強化していく。

 化粧品づくりにおいて容器から中身、中身から容器という2つの切り口で最適な提案ができることが当社ならではの魅力ではあるが、依然として「ケイズ=容器」というイメージが強い。

 それを払拭するため、今年6月に開催された「CITE Japan」では、従来の容器をメインとした展示やアピールの仕方を一変し、新たな取り組みとして容器に中身を入れて製品の感触と香りを体感してもらい、ブースに来ていただいた方々の五感に響くよう古都・金沢らしさを全面に打ち出した。

 その結果、展示した商品の中身と容器をそのまま欲しいと新規の受注が何件も決定し、今回の展示は既存のお客様も含めて「ケイズはOEMもできる」ということを強調できたのではないか。

  ――来期の取り組みでは、どのような点に注力されますか。

 角嶋 来期は大きなトピックとして新工場が来夏稼働する。そのタイミングでベテラン社員と若い社員の入れ替えを行うため、直近ではそれに向けた人員配置や体制の見直しを進めていく。

 また、独自の原料開発についても金沢大学などと連携し、継続して取り組んでいく。石川県は葡萄の畑が多く、さらに水が豊かで酒蔵も沢山ある。現在は金沢の「葡萄」「酒」をテーマにした新規原料の開発を進めており、来秋を目途にそれらの素材を取り入れたOEMを提案していきたい。

 当社としては、今後も「容器」「OEM」のいずれかに特化するのではなく、あくまでもお客様にとって便利な存在である「化粧品業界のコンシェルジュ」となることを追求していく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ケイズ、OEMと容器の融和で目指すは「化粧品業界のコンシェルジュ」

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop