日本コルマー、化粧品OEM業界トップレベルのトータルサービスに磨き

週刊粧業 2016年1月18日号 4ページ

カンタンに言うと

日本コルマー、化粧品OEM業界トップレベルのトータルサービスに磨き
処方開発力と最新設備を駆使し、
あらゆる化粧品の可能性広げる

 さて、「化粧品開発展」では、約120名の研究員による最新の開発製品が20品目以上並ぶ予定だ。

 開発製品の詳細は明らかにしていないが、予備知識として、同社が昨年出展した国内展示会「CITE Japan」(2015年5月)と香港で開かれた国際展示会「Cosmoprof-Asia」(2015年11月)で好評だった製品を一部紹介する。

 スキンケア分野では、特殊な設備を用いて開発した高浸透性・高保湿型「新ナノエマルジョン」が集客アイテムとなった。来場者に、従来のナノエマルジョンと一緒に塗布して比較してもらったところ、全ての体験者から「浸透性の違いを感じる」とのコメントが得られたという。

 研究開発トップの田中克昌執行役員は「使ってみたいという気持ちにさせることも大切だが、化粧品本来の価値とは、リピートしたくなるかどうかである。(新ナノエマルジョンのような)誰もが使ってすぐに違いを実感できる開発には、強いこだわりを持って取り組んでいる」と語った。

 続けて、日本と欧米諸国との化粧品ニーズの違いに触れた。期待できる効果・効能のエビデンスデータを求める点は共通しているが、コンセプトやイメージを重視する傾向が強い国内企業に対し、「欧米企業は、そのデータが揃った成分について、効果が確認された量を配合しなければ、配合する意味がないという発想から商品開発を進める」という。

 今後も化粧品OEM/ODMとして、顧客の要望に応える姿勢は変わらないが、自社独自で進める開発については「欧米の考え方をグローバルスタンダードとして捉え、評価試験・分析における研究員のスキル向上を図っていく。ひいては日本の化粧品のレベルアップにも寄与していきたい」と意気込みを語った。

 メークアップ関連では、多色使いの緻密で複雑なデザインを施したアイシャドーが注目を集めた。

 ナノエマルジョン、アイシャドーともに、「プロセス・イノベーション」型の開発から生まれた製品であり、既存処方に最新設備を用いることで、今までにない新たな価値を付与したものだ。

 「処方開発と新規設備の組み合わせによって、新たな価値を付与する製品づくりは、当社の得意としてきた分野でもあり、最新設備の導入も差別化の一つになっている。引き続き、処方開発と最新設備の両輪で、業界をリードしていきたい」(田中執行役員)
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