カネボウ化粧品・夏坂社長が語る「化粧品大改革への挑戦」

粧業日報 2016年3月24日号 1ページ

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カネボウ化粧品・夏坂社長が語る「化粧品大改革への挑戦」
 2016年度から「大改革」をスタートさせるカネボウ化粧品の夏坂真澄社長は3月9日、大阪市内で開催された近畿化粧品小売組合連合会青年会(略称=JCF)主催の特別講演会に登壇し、「化粧品業界の展望とカネボウ化粧品の目指す姿」をテーマに今後の方向性を語った。

 JCFは、近畿地域で化粧品店を営む若手経営者らで構成された組織で、専門店業態の価値向上に向けて定期的に勉強会や交流・情報交換の場を設けて活動している。今回の特別講演会もその一環として開催された。

スキンケア分野の育成強化へ、
大型ブランドの発売も

 夏坂社長は、聴講者が専門店経営者であることを踏まえたうえで「私は、先人がつくってきた『伝統』を財産として受け継ぎ、時代の変化に合わせてそれを磨き、『革新』に挑むことをマネージメントの信条として持ち続けている。それを体現するには、うまくいかない時にはやり方を変え、反対にうまく行っている時は、基本を変えず、もっとうまくやることを考えるといったような『継続と断絶の舵取り』がとても重要になる」と冒頭で述べ、リーダーの資質について持論を展開した。

 「リーダーは常に不確かな状況の中で決断を迫られる。その決断は情報が不充分な中で『こうなるだろう』という『仮説』に基づいたものであるが、いつしかそれが『固定観念』になりさえもする。忘れてはいけないのは、『仮説』は新たな事実によって修正されるということだ。その仮説(当時の決断)を修正できるかどうか。それ以前に、仮説のズレに気づけるかどうか。その気づきの源泉は現場にあり、自身の眼と耳で確かめることが大切である」

 今年より大きな改革を進めるにあたって、夏坂社長は、これまで「美しさの先に、笑顔。」を使命とし、事業活動に取り組んできたことを振り返りながら、「キレイを楽しむ人たちをサポートする会社であることを、よりもっと明快に伝えていく必要がある」と述べた。

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