コスメネクスト遠藤社長、アットコスメストアの事業戦略を語る

粧業日報 2016年6月13日号 1ページ

カンタンに言うと

コスメネクスト遠藤社長、アットコスメストアの事業戦略を語る
事業単体で売上高100億円めざす
海外への出店も計画

 アイスタイルグループの小売業部門として化粧品専門店「アットコスメストア」を運営するコスメネクストは、今春より専門店業界の発展に向けて次々と新たな戦略を打ち出している。

 3月には、富山県を中心に化粧品専門店を展開するKコスメ・ボーテ(本社=富山県)と資本業務提携を結んだほか、京都駅ビル地下2Fに新業態としてブランドフォーカス型店「in harmony by アットコスメストア 京都The CUBE店」の運営を開始した。

 さらに、京都店を皮切りに大阪、兵庫、熊本で新店を順次オープンし、西日本エリアへの進出を本格化させた。これにより直営店は全10店舗、家電量販店「ヤマダ電機」や書籍・CD・DVDなどのレンタル・販売を行う「TSUTAYA」でのプロデュース型店を含めると14店舗となった。

 同社の遠藤宗(はじめ)社長(アイスタイル執行役員)に今後の事業戦略について話を聞いた。

郊外・小商圏も見据え、
老舗との資本提携で「固定客づくり」に本腰

 ――昨年は、旗艦店「ルミネエスト新宿店」の年間売上高が10億円を突破し、日本で最も販売する化粧品店として業界内でも話題となりました。2007年から店舗事業をスタートしましたが、振り返ってみていかがですか。

 遠藤 これまでは、高トラフィックな首都圏・超広域商圏エリアで、意識的に70~80坪前後の広さでの出店にこだわって進めてきた。

 グループの主力事業である美容総合情報サイト「@cosme」のリアル店舗事業として、「これぞアットコスメストア」と感じられるような店を運営するには、ある程度の広さがなければ難しいと考えたからだ。

 新宿店に限った話ではなく、熱心なコスメフリークから、これから化粧品への興味を高めたい人までの客層の幅広さが、「アットコスメストア」の魅力であり、新規来店者の数が大きな強みとなっている。

 客層は様々だが、「@cosmeで人気の化粧品が揃っているお店」と認識して来店されていることが、各店の売れ筋商品からも分析できる。

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