東洋ビューティ、独自の製品評価技術向上をベースにシナジー追求も

週刊粧業 2018年1月29日号 8ページ

東洋ビューティ、独自の製品評価技術向上をベースにシナジー追求も
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、機能性訴求の高付加価値なモノづくりの推進に向け、2003年より品質(安定性)はもとより、安全性・機能性(有用性)など総合的な製品評価を行う部署(現 基盤研究室)を立ち上げ、開発製品の付加価値向上につなげている。

 OEM製品を通して様々な製品評価のノウハウを蓄積する中、昨年6月にはヒト臨床試験やモニター調査を行うセブンオーワンリサーチ(本社=東京)をM&Aし、機能性と安全性を両立させたモノづくりの精度を上げる体制を築いた。

 中央研究所の久間將義所長は、日本製化粧品のインバウンド需要が拡大しているのも安全性・機能性を担保した品質によるところが大きいとの見解を示し、「機能性訴求の化粧品開発の実現には、安全性・機能性評価の技術力向上が不可欠」と改めて強調する。

 今後は、セブンオーワンリサーチとのシナジーを生み出し技術力の向上につなげていきつつ、外部機関による客観的なデータの重要性も増していることから、「評価試験を専門に行う企業との協力関係強化と関連団体との密な連携を進める」という。

 そうした同社のモノづくり姿勢に対し、顧客となるブランドメーカーが賛同し、共同研究に取り組む案件も近年は増えてきている。

 久間所長は、「顧客とはビジネスパートナーという関係意識をもち開発に取り組んでいるが、末端の消費者をより強く意識しながら開発を進められる」と話す。

 同社が独自性を追求する研究開発テーマには、「抗シワ製品の主剤開発」「ナノ化・ナノカプセル化技術を用いた新規製剤開発」「エイジングケアの多様化ニーズに対応する評価エビデンスの確立」などがある。
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