バスクリン、自然派志向の入浴剤で新市場創造

週刊粧業 2019年1月1日号 67ページ

バスクリン、自然派志向の入浴剤で新市場創造
 バスクリンは、2018年秋に自然由来の原料だけで作った薬用入浴剤「バスクリンマルシェ」(香り3種各480g)を発売し、入浴剤市場に「自然派」カテゴリーを創出した。

 今年も引き続き、自然派志向が高い生活者への提案を強化して、自然派入浴剤カテゴリーの育成を進め、市場活性化につなげる。

 同社は、市場活性化には入浴剤をまだ使ったことのない生活者にアプローチする必要があると考え、独自の調査を進めて、入浴剤の使用意向がありながら、色素や香料などの人工的なイメージを持ち使用に至っていない2割弱の自然派志向の生活者に対して、新たな入浴剤の開発を進めた。

 「バスクリンマルシェ」は、「素材を楽しむ、ここち良さ」をコンセプトに、石油系原料を使わず、自然由来原料のみ使用したシンプル設計ながら、効果効能にもこだわり、有効成分には100%天然ミネラル・乾燥硫酸ナトリウムを配合した。保湿成分のホホバ油もオーガニック認証の素材を採用し、天然精油のダーウッド、オレンジ、レモングラスの3種の香りをラインナップした。

 ナチュラル志向の生活者は、環境やエコへの意識も高いことから、ゴミ削減につながるパウチを本体容器に採用。食品分野では既に、ゴミ削減を目的に本品をパウチで展開する製品が増えており、日用品でも受け入れられる土壌が整ってきているとの判断だ。

 また、環境配慮型の入浴剤として、製品売上の一部を森林保全活動に寄付するプロジェクトを開始し、プロジェクトで得られた情報や知識などをSNSで発信し、ブランドの価値を高めていく。

 メインターゲットは自然派志向の50~60代に設定したが、自然派志向や環境保全意識から、世代を超えての広がりが期待できそうだ。
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