ホシケミカルズ、売上高100億円の達成へ

週刊粧業 2020年2月24日号 10ページ

ホシケミカルズ、売上高100億円の達成へ
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、昨年7月に星野拓氏が社長に就任し、工場で勤務するスタッフの評価制度改革に着手した。

 従業員が働きやすい環境づくりで社内体制を強化し、今期(2020年3月期)の売上高は70億円に達する見込みだ。星野社長に今期の取り組みなどについて話を伺った。

 ――今期の取り組みを改めて振り返ると。

 星野 中国EC法や増税の影響は懸念していたが、前期と同規模の売上水準で着地する見通しだ。

 大手ブランドメーカーでは内製化が進んでいるものの、当社のメインクライアントである中堅・スタートアップ企業は依然としてアウトソーシングが活発だ。

 国内市場がシュリンク傾向にある一方で、ニッチな需要に狙いを定めた新規参入のクライアント企業のサポートで、国内での新たな市場開拓が進んでいる。

 海外企業からのOEMも順調に増加しており、中国をはじめとするアジアのほか、アセアンからの受注も堅調に推移している。

 ――企業価値を高めるための新たな挑戦として、貴社が注力している取り組みをお聞かせください。

 星野 まずは、我々にしかできない希少性や新規性の高いODM提案の強化に努めていく。

 2016年より部署横断のプロジェクトを立ち上げ、トレンドを先取りしたアイテムの開発を進めている。

 昨年にはその一環として、医薬部外品として既に承認済みの処方に抗シワの有用性データを組み合わせたODM製品の開発を開始した。

 こうした安心・安全で高品質な製品づくりを支えるのは、従業員の働きやすい環境づくりだ。

 今年4月から始まる同一労働同一賃金への取り組みとして、新たな評価制度に基づきパートさんでも能力のある人材を各部門のスペシャリストとして育成し、社員としても積極的に登用していく。

 当社では中長期ビジョンとして、10年後の2030年に売上高100億円の達成を目指している。

 今後はその実現に向け、日本初の化粧品保税工場でハラール・エコサートの各種認証を取得している沖縄工場の拡張を推進し、海外企業からの受注拡大を目指していくほか、独自原料の開発などにも注力していきたい。
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