東洋ビューティ、人が育つ企業づくりに成長実感

週刊粧業 2020年2月24日号 8ページ

東洋ビューティ、人が育つ企業づくりに成長実感
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、創業80周年を迎える20年5月から新5カ年計画をスタートする。

 計画策定の最終段階に入り、増井勝信社長は「人的基盤の強化を進めながら、従業員満足度の高い企業を目指していきたい」と話す。

 ――少し早いですが、5カ年の最終年度(20年4月期)を振り返っていただけますか。

 増井 今上期は前年同期を上回って好調に推移したが、下期に入ってからインバウンドの減速や新型コロナウイルスの影響など市場環境の厳しさが増し、業績にも影響が出てきた。

 通期はほぼ横ばいで推移する見通しだ。

 だが、この5カ年でみると業績は計画を大きく上回って推移している。それにともない、新卒採用を中心に人材確保を急ピッチで進めたことで組織も大きくなってきていた。

 そこで最終年度の今期は、長期的な視点で人が育つ環境づくりをテーマに、地盤固めの年に位置づけて組織改革や社員教育の見直しなどに取り組んできた。

 次の5カ年でも継続して改革を進め、持続的に成長できる強固な組織を築いていく。

 ――今後のOEM業界を展望していただけますか。

 増井 OEM業界は、2005年の改正薬事法施行による製販分離にともない、化粧品業界に参入する企業の増加とともに、成長拡大してきた。

 当時から15年経つが、異業種からの新規参入が続いており、既存のブランドメーカーのアウトソーシング需要も拡大傾向にある。

 インバウンド消費は減速感が強まっているものの、「メイド・イン・ジャパン」に対する海外からの評価は依然として高い。

 ブランドメーカーの輸出力強化に対応していくことで、OEM業界は伸び率が鈍化しながらも成長基調を続けることができる。

 見方を変えれば、OEM全体で市場に対する供給責任が高まっているということでもある。当社も安定供給への責任意識を高め、さらなる品質向上に努めていく。

 そのためには人材の確保・育成が欠かせない。今春は約70名の新入社員を迎える。

 昨春の竣工から1年を迎える佐賀工場の稼働率アップを図るため、生産に関わる人材を例年より多く採用した。次代を担う人材として育成していきたい。
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