岩瀬コスファ、紫外線吸収剤「Tinosorb S」の提案を強化

C&T 2020年3月16日号 44ページ

2020年6月3日 15時00分

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 岩瀬コスファはブロードスペクトル紫外線吸収剤「Tinosorb S」(TinosorbはBASF社の登録商標)の提案に注力している。Tinosorb Sは、UV-A・UV-Bと幅広い紫外線波長をカバーできるほか、高い光安定性などを特長としている。

 紫外線吸収波長の試験では、各種紫外線吸収剤の吸光度を測定した。その結果、他の吸収剤と比べて幅広い波長に対する防御効果を持つことが明らかになっている(図)

 また、高い光安定性による吸収剤としての安全性にも強みを持つほか、他の吸収剤の光劣化を抑制する効果も認められている。

 汎用される有機系紫外線吸収剤メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(EHMC)とTinosorb Sを併用した試験では、EHMC単体では42%の光劣化が確認されたのに対し、併用することで光劣化が19%に抑えられている。



 さらに、併用によるブースター効果も確認されており、EHMCとの併用時のin-vitro SPFおよびUVA Ratioへの影響を測定したところ、Tinosorb Sの配合量に伴う紫外線防御効果の向上が確認された(図)

 Tinosorb Sは様々な剤型へ配合しやすく、幅広いカテゴリーで採用が進んでいる。

 「紫外線吸収剤の需要が高まっている中、Tinosorb Sと既存品を併用した、UVケアの開発提案を進めていきたい」(同社)

 そのほか、「Lumicease」(Lumiceaseはルーブリゾールグループであるリポテック社の登録商標)のサンケア向けの提案にも力を入れる。

 同品は、東ピレネー山脈の滝に生息する放射線に抵抗性のある微生物を発酵抽出した原料で、光感受性の分子であるオプシンを活性化し、肌の防御機能を強化することで太陽光やブルーライトから肌を守る。

 Lumiceaseは、in-vivo試験ではシミの減少やシワと粗さの減少、in-vitro試験ではオプシンの活性化や光損傷に対する適応反応、皮膚光老化の防止などが確認されている。

 光によるダメージへの防御・修復について、35~55歳の女性20名を対象に、Lumicease2%配合クリームを56日間連用する試験を実施。皮膚表面上の褐色色素沈着を評価した結果、シミが11.7%減少したことが確認された。

 また、同試験で構造化光投影に基づく3D皮膚測定装置を用いて、目じりのシワ量と平均粗度を評価した結果、シワが21.5%減少したことも確認されている。

 近年は、ブルーライトによる肌へのダメージも問題視されている。Lumicease濃縮液で24時間前処理したヒト線維芽細胞に、仕事中のデジタル機器のスクリーンによる曝露を模倣して人工ブルーライトを照射し、8時間照射後の細胞生存率を測定した。

 その結果、Lumicease濃縮液で処理したものは未処理に比べて、細胞生存率が高く、人工ブルーライトから皮膚細胞を保護し、デジタル老化を軽減することが明らかになった。

 「特徴のある微生物の発酵抽出物であるという点も含めて、関心を持っていただいている」(同社)

 美白原料では、継続的に「SymWhite 377」(SymWhiteはシムライズ社の登録商標)の提案に注力している。



 SymWhite 377は、一般的に美白成分として用いられるコウジ酸と比べても、高いメラニン産生抑制とチロシナーゼ活性阻害効果が確認されている。

 表皮モデルを用いたメラニン産生抑制の試験では、コウジ酸とSymWhite 377を19日間毎日塗布した結果、SymWhite 377では95%のメラニンの産生抑制が確認され、コウジ酸の約10倍以上のメラニン産生抑制効果があることが認められた。また、チロシナーゼ阻害試験では、コウジ酸の約22倍の効果が確認されている。

 専門家の視覚評価によるクリニカルテストでは、12人のアジア人を対象に、背中に1日2回塗布し、28日後の肌の色合いの変化を測定した。同試験では、SymWhite 377が知覚可能なレベルまで皮膚の色調を明るくすることが確認されている(図)

 さらに、抗酸化能が高いSymWhite 377は、抗酸化剤としても使用することができる。一般的に酸化防止剤に使用されるα-トコフェロールやBHTと比較しても、同濃度で高い抗酸化能が確認された。

 同社では、同じく美白原料である「SymBright」(SymBrightはシムライズ社の登録商標)とともに、さらなる提案強化を図る。

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