ホシケミカルズ、多方面からプラスチック使用量の削減を提案

C&T 2020年9月15日号 18ページ

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  • 多方面からプラスチック使用量の削減を提案
ホシケミカルズ、多方面からプラスチック使用量の削減を提案


 原料に関しては近年、洗顔料や全身洗浄料のスクラブ剤などで汎用的に使用されているマイクロプラスチックビーズに対し、環境への影響を懸念する動きが広がっている。

 これを受けて同社では、マイクロプラスチックビーズ代替原料として、植物性プラスチック素材・セルロース由来(生分解が可能な)スクラブ剤・コーンスターチ由来スクラブ剤・シリカ系スクラブ剤といった、天然由来の顆粒やスクラブ剤の採用実績が着実に増えているという。

 「洗顔料や全身洗浄料の新規受注製品は現在、ほとんどが天然由来に切り替わっている。総合商社である当社としては、環境に配慮した原料と容器を国内外から調達し、最新の情報と研究データの中から、お客様に最適な原料・容器の提案と処方開発を一貫して行える強みがある」(平地氏)

 同社が事業の柱としているOEMでは、化粧品づくりにおけるプラスチック使用量削減に向けた取り組みとして、特に群馬と埼玉の2工場において廃棄や製造不良品、過剰在庫の抑制に注力している。

 2工場では、8つのS(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ・SAFETY・SAVE・SMILE)を徹底し、安全にルールを守りながら無駄なく製品をつくることで、プラスチック削減を目指している。

 群馬工場では2012年に温室効果ガス排出削減の実現に向けた群馬県独自の環境マネジメントシステム「環境GS(ぐんまスタンダード)」の認定を受けた。

 以来、社内のLED化やペーパーレス化、遮断シートの設置などを推進し、生産時における電力消費量の抑制に努めてきた。

 「8つのSに関しては本来、製造活動で生じる環境負荷を少しでも軽減することを目的にスタートしたものだが、この取り組みの結果、不良品の減少につながり、プラスチック使用量の削減にも貢献している」(平地氏)
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