近代化学、特産品活用や工場見学ツアーなど海老名市との連携を強化

週刊粧業 2020年10月26日号 8ページ

近代化学、特産品活用や工場見学ツアーなど海老名市との連携を強化
 ヘアケア関連製品を中心に化粧品・医薬部外品OEMを展開している近代化学は、1968年に本社工場を東京都世田谷区下馬から神奈川県海老名市門沢橋へ移転して以降、半世紀以上にわたり地域に根ざした事業活動を積極的に進めてきた。

 地域連携の取り組みでは、地産地消をテーマに海老名市の特産品である「苺」を用いて、同社が独自にINCI名の取得から抽出まで行った「苺果汁」配合のヘアケア・ボディケア全4品を開発し、子会社の有限会社JCOS(ジェイコス)の自社ブランド「エブリネイチャーデイズ」で展開している。

 「海老名市の力添えもあり、既に海老名市のふるさと納税の返礼品として取り扱いがスタートしているほか、海老名市内のマルイやイオン、えび~にゃハウス(海老名市役所海老名駅連絡所)、海老名サービスエリアなど取扱店舗が着実に広がっている」(岡部達彦社長)

 海老名市との取り組みではこのほか、2012年から海老名市商工課と連携し、地元の小学校に通う児童と保護者を対象に同社工場でオリジナルシャンプーづくりが体験できる社会科見学ツアー「ものづくり探訪隊」(写真)を2~3年に1回、定期的に実施している。

 この取り組みが評判となり、観光バスのはとバスが主催し、海老名市内の産業施設を巡る観光産業ツアーの見学スポットとして2018年に選定された。以降、毎年定期的に実施してきたが、今年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされた。

 「工場見学が再開されれば毛髪の水分量や直径、硬さを測定し、自分の髪質に合うものが作れるテーマパークとして、自分の髪質に合ったヘアケアづくりができる見学ツアーを提供したい。今はヘアケアのみだが、将来的には自分の肌に合ったスキンケアづくりも提供していく」(岡部社長)

 地域貢献の取り組みでは現在、近隣の小学校に朝日小学生新聞掲載用の掲示板を寄贈しているほか、今年から新たに神奈川県相模原市をホームタウンとする日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するSC相模原のスポンサー企業となり、グラウンドでのバナー広告掲載に加え、スタジアム用消毒液の寄付などを行っている。

 「今後も地域雇用の創出と働き甲斐のある職場の提供を推進し、この地域で当社を知らない人がいないところまで目指していきたい」(岡部社長)
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