メリードゥビューティプロダクツ、災害を見据え供給体制を整備

週刊粧業 2021年4月12日号 27ページ

カンタンに言うと

  • SDGsの提案で顧客への貢献図る
メリードゥビューティプロダクツ、災害を見据え供給体制を整備
 エコサート認証取得工場を拠点に、オーガニック・ナチュラル化粧品のOEM事業を手掛けるメリードゥビューティプロダクツは、地震や津波等の発生を見据えた工場の整備や、仕入先の分散等のBCP対策を策定している。

 さらにサステナビリティに対応した提案・製造体制を整え、顧客の事業に貢献できる取り組みを進めている。

 津野田正弘社長に話を伺った。

 ――BCP対策について伺います。

 津野田 製造面では、BCPを踏まえた工場の立地選定や設計を行っている。

 当社工場は、茨城県北茨城市の海抜約100mに位置しており津波の心配がないほか、敷地は山を崩した切土であり、岩盤が表面に出ていて強固なため、地震に十分に耐えられる。

 一例としてフォークリフトを設置した調整室を2階に設けているが、1㎡あたり4.7トンに耐えられるフロアに設計している。

 また、本社と工場で全社的なデータの保存管理を行い、災害時にデータ修復作業の早期立ち上げに備えている。

 実際に東日本大震災時も、ほとんど被害を受けず稼働を迅速に再開することができた。

 さらに、山と海の間にあり人口が少ない立地から、化粧品づくりで重要となる良質な水を十分に確保できる点も特長といえる。

 高速道路から車で5分とアクセスしやすい点や敷地面積が4000坪で拡張性がある点も、BCPと親和性がある。

 一方、供給面では、仕入先を分散し、製造中断リスクに備えている。エコサート認証を取得している当社は、仕入先も限られるが、国内に加え欧州やアジア圏からも原料や包材を確保し、対応を図っている。

 ――今後の施策を教えてください。

 津野田 コロナ禍では社会全体で、持続可能な地球環境を目指す意識が高まった。これに伴い、企業倫理がより問われる時代へと変化している。

 そこで当社では、SDGsに貢献できる認証化粧品を提案するプロジェクト「ECOPROJECT」を立ち上げ、具体的な提案をできる体制を整えている。

 カーボンニュートラルなバイオマスプラスチックや、森林認証紙・再生紙を使用した化粧箱・ラベルなどを取り入れた提案により、お客様の事業継続計画にも貢献していきたい。
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