セントラル・コーポレーション、国産の「臍帯血」由来幹細胞培養液で差別化

週刊粧業 2023年2月27日号 13ページ

セントラル・コーポレーション、国産の「臍帯血」由来幹細胞培養液で差別化
 セントラル・コーポレーションは在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして、独立を目指す起業家を支援し続けて今年で44年目を迎える。

 笹山博史社長に話を伺った。

 ――コロナ禍での化粧品市場をどのように見ていますか。

 笹山 再生医療の研究が進歩するとともに、皮膚増殖や再生美容に夢を託している消費者は多い。そのため、有効成分を肌に塗ることにより「保護保湿」を図るという「保護化粧品」の考え方は、もはや時代遅れになってしまった。

 近年の化粧品では、ヒト由来の幹細胞培養液を使用することが認められ、「幹細胞培養液」化粧品の時代が間違いなく到来している。

 OEM受注件数はここ数年激増しており、月商100万円ほどのクライアントが、当社の提案する「臍帯血由来」ヒト幹細胞培養液化粧品に切り替えたところ、月商が5倍の500万円に急伸した事例も出てきている。

 ――今特集のテーマである「我が社の成長ドライバー」について、貴社の見解をお聞かせください。

 笹山 この度、国内の研究機関と提携し、国産の「“臍帯血由来”ヒト幹細胞培養液」の開発に成功した。

 この独自原料の開発を進めていく中で、骨髄や臍帯血由来の幹細胞培養エキスの中に含まれている成分分析を行ったところ、増殖成分である成長因子「GDF11」が、352pg/mlも含有していることがわかった。これは、GDF11が骨髄や脂肪由来に比べて、臍帯血の方が圧倒的に多いことを裏付けるものだ。

 GDF11は、「若返りタンパク質」として注目されており、あの世界最高権威の学術誌である「ネイチャー」「セル」「サイエンス」にも論文が掲載された成分だ。

 近年注目され始めている幹細胞からの情報伝達物質「エクソソーム」も一般流通原料の約8倍検出された。

 また、エクソソームが全成分表示できる「臍帯血」由来の原料開発にも成功している(表示名称「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」を独自に取得)。このような話題の成分を配合したOEM製品を、わずか100個からでも受注が可能だ。
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