東洋新薬、医薬部外品を組み合わせた高機能商品を開発

週刊粧業 2023年10月16日号 52ページ

東洋新薬、医薬部外品を組み合わせた高機能商品を開発
 化粧品と健康食品のODM・OEMを「ODEM」として展開している東洋新薬では、2023年上半期の業績は堅調に推移した。

 設備面では、22年に東京支店内に開設した「クイックラボ渋谷」が注目を集めている。

 顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査、販促のための撮影ができる同施設は、顧客企業が多く所在している東京エリアにおいてリアルで肌診断やさまざまな試作が可能な環境として、顧客との密接な関係構築につながっている。

 クイックラボ渋谷には、佐賀県に構える本社と同等の設備が備わっており、試作したものをラボ内ですぐに試し、開発検討することが可能だ。最新機器による成分検査や肌診断もその場で行っており、従来以上にスピーディーな商品開発を実現している点も顧客からの引き合いを集める要因となっている。

 新しい取り組みでは、今年2月に韓国の企業 INNERBOTTLE と契約を結び、サステナブル化粧品ボトルの日本独占提供開始を発表した。

 本ボトルは、アウターボトルの中に化粧品内容物を入れた伸縮性のあるインナーボトルを入れる仕様となっており、化粧品の残留物や酸化を最小限に抑える設計となっている。

 インナーボトルは取り換えが可能で、アウターボトルは、一般的なプラスチックだけではなく、紙やガラス、アルミニウム、生分解性樹脂、バイオマス樹脂など様々な材質に対応することが可能で、SDGs対応パッケージの商品開発を実現する。

 また、日本において本ボトルを提供できるのは東洋新薬のみとなっており、同社の強みである医薬部外品を本ボトルにて設計することで、世界初の商品開発も可能になる。

 新たな商品カテゴリーの創出にも着手している。現在は既存の医薬部外品を組み合わせた差別化につながる商品開発に取り組んでおり、シワ改善効果のあるファンデーションや、シミ・シワのケアが可能な日やけ止めなど、東洋新薬の強みである医薬部外品を組み合わせた高機能商品の開発を行っている。

 「全く新しい商品ではなく、既存の商品を掛け合わせることで、お客様にも受け入れていただきやすい。また、差別化においては効果感のある商品をいかに開発するかが重要だと考えており、エビデンスに基づいた商品開発を行っていく」(同社)
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