アルビオン・小林章一社長、2012年度（平成24年度）新入社員入社式訓示

　化粧品メーカーのアルビオン（本社＝東京、小林章一社長） は、3月30日、八芳園（東京）にて「平成24年度新入社員入社式」を執り行い、148名の新入社員が出席した。

　小林章一社長の訓示（要旨）は以下のとおり。

　入社おめでとうございます。心より歓迎いたします。たくさんの会社がある中で私どもアルビオンを選んでいただき、本当にありがとうございます。皆さんと一緒に仕事ができることを大変嬉しく、また楽しみにしております。昨年は3月に東日本大震災という大変な震災があり、まだまだ復興復旧にはほど遠い状況ではありますが、アルビオンではこれからもできる限りの支援を続けてまいります。

　アルビオンは、大手の化粧品会社に比べますと規模は小さい会社ですが、世界一のプレステージメーカーになるという大きな夢があります。今ここにいる皆さんにも、自分の成し遂げたい夢を思い描いて仕事をしていただきたいと思います。

　アルビオンには社是・経営理念があります。社是は、アルビオンという会社がどういう意味で存在するか、何のために存在するかという目的を謳ったものです。経営理念は、アルビオンが具体的に会社として何をしていきたいかということを謳ったものです。アルビオンは社会から、お客様から、お取引先様から、協力会社様から信頼・信用される会社を目指します。

　アルビオンだけが発展すればよいということではなく、お店様との共存共栄を目指し、お店様にも一緒に発展していただく、そういう経営を目指していきます。美容部員の方々はお客様と接していただくことになり、営業の方々はお店様と接していただくことになります。信頼関係をつくるうえで、理屈や理論やマニュアルや技術では、お客様やお店様の心の扉は開けません。最高の笑顔で、心から相手を想う気持ちを大切に仕事をしていってください。

　これからの仕事人生の中で、順調なときもあれば、一生懸命やっていても結果が出ないこともあるでしょう。はっきり申し上げて、私の人生も失敗だらけでした。今もそうですし、これからもそうだと思います。それでもあきらめずに一生懸命努力し続ければ、必ず良い結果がついてくる、そう信じて仕事に励んでいただきたい。悩んで当たり前、苦しんで当たり前です。悩むことや苦しむことはマイナスではありません。成長への糧として前向きに捉えて仕事に取り組んでください。

　皆さんにお願いがあります。上司や管理職者に言われたからと言って、何も考えずにやることはやめてください。お客様の「喜び」や「ご満足」という観点から見て、おかしいと思ったことは声を大にして意見を言っていただきたい。みんなの想いがぶつかる会社にしていきたいですし、おかしいと思う気持ちを大切にしていただきたいです。

　お客様には、アルビオンの商品をただ買っていただければいいとは思っていません。お客様やお店様、あるいは協力会社様が、皆さんと会って元気になる、明るい気分になる。そういう人を目指して仕事をしてください。人は一人で生きているわけではありません。皆さんもご両親やご家族がいらっしゃるからこそ存在しています。会社も同じです。様々な方々に支えられて運営されています。様々な方が一生懸命働いて今の自分が成り立っているという感謝の気持ちを持って、これからの仕事にあたってください。

　私どものお客様は、高級品をお求めになる一流のお客様ばかりです。ですから皆さんにもできる範囲の中で結構ですので、一流のものに触れる機会をつくっていただきたいと考えています。お金をかけるということではありません。たとえば、一流ブランドのブティックに入ってディスプレイを見る、美術展に行く、少し奮発しておいしいものを食べに行く、それだけでも何か感じることがあるはずです。そういう機会を自分たちでつくっていただきたいと思います。必ずそれは、皆さんの仕事あるいは人生の中で役に立つ時がきます。私もそういう努力を継続していきます。

　皆さんと一緒に私もがんばらせていただきたいと思います。ぜひ一緒に、世界一のプレステージメーカーをつくっていきましょう。よろしくお願いします。

【PDFダウンロード】「アルビオン」検索結果はこちら