大切なのは、モノでなく体験を売ること|フリーパレット集客施設研究所代表 藤村正宏氏

カンタンに言うと

大切なのは、モノでなく体験を売ること|フリーパレット集客施設研究所代表 藤村正宏氏

 3月6日に開催されたカネボウ感謝の集い2013で特別講演を行った。

 「これまでマーケティングを学んだことは一度もない」という藤村氏だが、大学で専攻した演劇の手法を取り入れた集客施設の企画で成功を収めた。特に人の潜在意識に響く要素分析を活用したコンサルティングには定評がある。

 これまで様々な業態で実施した企画や実験結果を集大成し、そこから事例の普遍的な法則を抽出していった。

 モノではなくコトを、ライフではなくライフスタイルを、スペックではなく意味を売る。つまりモノでなく体験を売ることが大切だと提唱する。

 「これは学問ではなく、お客さまとのコミュニケーションの中から確立させた理論だからこそ、自信がある。その手法は明日から実行でき、簡単でコストもかからない。視点を大きく変えることで結果が大きく変わる。ビジネス環境が変わったのに旧態然のやり方を続けていると大きな損をする」 

 総務省の調査によると、1995年から11年間で巷に流れる情報量は637倍になった。その後も情報量は増え続け、情報の洪水の中から選んでもらう、大変な時代になった。

 「このような時代、価値を伝えられない企業は存在しないのと同じ。人は関心のあるものしか目に入らない。脳は関心のないものを排除していく」

 価値を伝えるとは、その商品を買う理由や選ぶ理由を教えること。買うことでどれだけいいことがあるのか理解してもらう。言い換えれば、買う理由がわからないものは買わない。よってベネフィットを伝えるPOPやソーシャルメディアは有効な手段と言える。

 「安くしないとモノが売れないというのは嘘。大切なのは適正価格で売ることだ。サービス業は既存客を何よりも大事すべきなので、忘れられないよう定期的に情報を届けること。まずは行動し、先に進んでいってほしい」

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