近代化学、今夏「埼玉工場」が稼働、新規原料の開発にも注力

週刊粧業 2015年2月24日号

カンタンに言うと

近代化学、今夏「埼玉工場」が稼働、新規原料の開発にも注力

 今年1月に設立60周年の節目を迎えた近代化学は、カラートリートメントやパーマネント剤などのヘアケア関連を中心に、化粧品・医薬部外品のOEMを展開している。

 今期(2015年8月期)は、「埼玉工場」の稼働をスタートさせるほか、新規原料の開発にも注力していくという。

 2014年度の総括と今後の取り組みについて岡部達彦社長に話を伺った。

 ――昨年の実績についてお聞かせください。

 岡部 2014年8月期の実績は、前年と変わらずほぼ横ばいで推移した。製品の中では、主力のカラートリートメントに加え、台湾をはじめとする海外でのヘアカラー剤の受注が好調だった。

 ――今年、注力していく取り組みは何でしょう。

 岡部 今期は「配合特許の取得」「新工場の稼働」「同業他社との連携強化」「新規原料の開発」の大きく4点に注力していきたいと考えている。

 「配合特許の取得」では、知的財産権に対する意識を高め、これまで当社が開発してきた製造技術を今一度見直していく。

 「新工場の稼働」では、当社の売上げで多くを占めるヘアカラー関連の製造をメインで行う工場を埼玉県内に新設し、今年8月をめどに稼働を開始する予定だ。

 「同業他社との連携強化」では、世の中にない製品をお互いに力を合わせて作っていくという発想で同業他社に幅広く連携を呼びかけており、新たな視点を持った競争力ある製品開発を目指している。この取り組みに関しては賛同企業が年々増えてきている。

 「新規原料の開発」では、ナノ化した天然オイルを中心とする新規原料の開発に注力していく。また、スリランカで現地のアーユルヴェーダのドクターと連携し、天然由来原料の研究開発にも積極的に取り組んでいく。

 ――新規原料の開発では、その成果として6月開催の「CITE Japan」に初出展されます。

 岡部 これまで原料の開発を進めてきたが、ようやく紹介できるラインナップが揃ってきた。「CITE Japan」では、原料開発から製造まで幅広く提案できることを訴求していく。

 このほか、当社では新たな試みとして、会社理念や経営理念、全社行動指針をまとめた「Credo(クレド、社員の約束)」を作成した。「化粧品づくりは幸せづくり」を合言葉に、全社一丸となってその実現に向けて取り組んでいく。

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